Tetsuya's移転後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:08 UTC 版)
「和久田哲也」の記事における「Tetsuya's移転後」の解説
1999年にはオーストラリア国籍を取得し、1999年末にはシドニーの中心業務地区(CBD)内のケント・ストリート(Kent Street)にある建物を購入。この建物は日本の商家を模した2階建の日本建築であり、レストラン「サントリー」を経営していた日本企業のサントリーが手放したものだった。約1,000坪の土地・延床面積4,600m2の広い建物であり、和久田は移転時に数億ではきかないほどの投資を行っている。フロアには120席があり、キッチンに26人、フロアに24人のスタッフを抱える規模となった。このレストランには日本庭園があり、滝や植栽を眺めながら料理を楽しむことができる。 『Tetsuya's』に飾られている彫刻作品は、メルボルンを拠点とする彫刻家のAkio Makigawa(牧川明夫)が1999年に製作した作品である。予約客で席が埋まっていたためトム・クルーズの来店を断ったというエピソードがある。2000年には和久田の料理の写真や解説が掲載された料理本『Tetsuya』を出版しており、2005年には日本語訳である『Tetsuya: シドニーテイスト』が刊行された。 2007年には日本酒造青年協議会が日本酒文化の発信のために取り組んでいる「酒サムライ」(日本酒の親善大使)に叙任された。2010年にはシンガポールのホテル「マリーナベイ・サンズ」に、2軒目のレストラン「Waku Ghin」(ワクギン)を開店させた。2015年には「アジアのベストレストラン50」の選出に携わっている300人以上のレストラン業界関係者による投票によって、ダイナーズ・クラブ生涯功労賞を受賞した。
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