T幕原型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 14:55 UTC 版)
「ぼくらの勇気 未満都市」の記事における「T幕原型」の解説
幕原市を汚染した微生物。アルファベットのTのような形をしている。皮膚接触によって感染し、手が冷たくなったり著しく衰弱したりする症状が現れ、成人の場合は早ければ数時間で死に至る。 未成年で感染した人間が成人となった場合も発症し死亡するが、その場合は手の冷たさなどの前兆が現れてから死亡するまで2日前後ほどの猶予がある。また、20歳は目安であり、微生物に対する抵抗性が失われる期間には多少の個人差がある。作中では19歳で死亡した者、20歳を越えてからしばらく生存する者もいた。 その正体は食料自給率の低い日本政府が研究していた微生物で、野菜などの成長を通常の何倍も早める特性を持つ。ただし人間に対しても細胞の成長(=老化)を一気に促進し死に至らしめるため、政府は研究を大気圏外の人工衛星で行っていたが、その人工衛星が隕石との接触によって幕原に落下したことで今回の事件が起こった。 そのため、政府は世間には幕原市で直下型の大地震が起きたという説明を行って街を封鎖し、同時に幕原市内の住民に対しては「T幕原型は落下した隕石に付着していた新種の微生物である」という説明を行うという2重の隠蔽を行っていた。 有効な治療法は確立されないままだったが、終盤で柴崎が死を覚悟で幕原に立ち入った際に一向に死亡しなかったことから調査を行った結果、微生物が死滅していたことが判明。季節が冬となり急激な冷え込みにより死滅したと考えられたが、寒さへの耐久実験はとっくに行われていたため、微生物は突然変異を繰り返していて寒さに対して耐性がない状態に変化していたためだろうと推測された。微生物の死滅後、幕原地区は解放され生還者は328名だった。 スペシャル版では微生物が地下で復活していたことが発覚しており、未だに有効な対策が無いままだったが、エピローグにて図書館の建設が凍結されたあとにようやく海外の研究者の手でワクチンが開発されたと説明された。
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