スプリンター
短距離走者の意。ヤングのスポーツ心を表現したという。1968年5月に、カローラのバリエーションモデル(ファーストバック)としてデビュー。70年5月にカローラと同時にフルモデルチェンジを受けたが、このときはまだカローラの名前が付いていた。それから1年3か月後、4ドア車を設定した時点でスプリンターとして独立した(71年8月)。72年3月にホットモデルのトレノ(スペイン語で雷鳴の意)を追加。
スプリンターとなって最初のモデルチェンジは74年4月。このときもカローラと同時だったが、4ドアセダンとクーペの2種のボディに、1.2L、1.4L、1.6Lエンジンを搭載。トレノも継続、これには1.6LのDOHCエンジンを積んでいた。76年1月にリフトバック設定。
79年3月、フルモデルチェンジ。4ドアセダン、2ドアHT、2ドアクーペ、3ドアLBに、1.3L、1.5L、1.6Lと3種のエンジンを積むという豊富なバリエーションを誇ったが、79年8月には1.8Lも加えてさらに充実した。この1.8Lエンジンは81年8月のマイナーチェンジで消えたが、82年2月にはディーゼルの1.8Lエンジンを採用、ふたたび4タイプのエンジンがそろった。
83年5月のモデルチェンジで、セダン系がFF方式に変わった。クーペ系のトレノはFR方式のまま。しかし。87年5月のモデルチェンジでは、全車がFF方式となった。ボディは4ドアセダン、5ドアHBシエロ(スペイン語で天空の意)、2ドアクーペの3タイプ。これに1.3L、1.5L、1.6L、1.8Lディーゼルと4タイプのエンジンを組み合わせていた。87年10月、セダン1600にフルタイム4WD車を追加。89年10月には4ドアセダンに2Lディーゼルエンジン搭載車を新設、このモデルにビスカスカップリング式センターデフを持つ4WDを設定した。
91年6月のフルモデルチェンジで、カローラとの差別化をはかった。セダン系のドアがプレスドア(カローラはサッシュドア)となり、トレノのヘッドランプもリトラクタブル式をやめ、露出したプロジェクタータイプに変わった。ボディも全体的に大きくなり、ホイールベースが35mm延びた。エンジンはディーゼルも含めて6種類あった。9月、セダンの1.6Lと2Lディーゼル搭載車に4WDを追加。93年5月のマイナーチェンジでは、フロントグリルやバンパーなど外観のデザインを変更した。
95年5月にはドアがプレスからサッシュタイプになった。ラジエーターグリルはカローラが横線基調に対して、クロスメッシュを斜めに配したものになった。また、トランクリッド上面をへこませたデザインにしたのも差別化のひとつ。外形寸法でも全長がカローラの4285mmに対して、4310mmとやや長い。搭載エンジンは1.3L、1.5L、1.6Lのハイメカツインカムと、2Lディーゼル。このあと97年4月に、前後バンパーやラジエーターグリル、テールランプなどの意匠変更、トランク開口部の拡大、トレノに大型リヤスポイラー装着といった改良を行った2000年8月のカローラのフルモデルチェンジを機にスプリンター、トレノは廃止となり、32年3か月の歴史に幕を閉じた。
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