Smalltalkの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 03:18 UTC 版)
「Smalltalk」の記事における「Smalltalkの変遷」の解説
※この節はを元に執筆されている。 名称備考Smalltalk-71 最初にSmalltalkの名前を冠した言語だが、文法など一部仕様が定められただけで実装はされていない。 Smalltalk-72 メッセージングの機構により最初に動作したSmalltalk。初期のGUIはタートルグラフィックスで表現されたウインドウやメニューなど原始的な構成で、言語仕様的にもクラスが関数であったり、メソッド定義がリーダーマクロ(あるいは簡易パーサー記述)のようであったりと、現在のSmalltalkとは異なる点が多い。 Smalltalk-74 Smalltalk-72に対し、処理系の高速化、GUIの整備、オブジェクト指向仮想メモリ (OOZE) を導入したバージョン。 Smalltalk-76 現在のメッセージ式に近い文法(特にキーワードメッセージ式)を取り入れたSmalltalk。メタクラス、第一級オブジェクトとしてのブロックなどはまだない。 Smalltalk-78 Smalltalk-76を、可搬式の試作機「NoteTaker」で動作するよう8086向けにBitBlt等を再構築し、小さく整理したバージョン。 Smalltalk-80 現在に知られる仕様となったSmalltalk。 ObjectWorks Smalltalk-80を一般に普及させるために開発・販売されたSmalltalk。 VisualWorks ObjectWorksを引き継ぎ開発されたSmalltalk。Smalltak直系の子孫で現代に至るSmalltalkの中で本家と言える存在である。 Apple Smalltalk Smalltalk-80 v1(リリース前バージョン)を元に、XEROX社に許諾および指導を受けてAppleが開発したSmalltalk。同時期にDEC、テクトロニクス、ヒューレット・パッカードでも同様の試みがなされている。 Squeak Appleに移籍したアラン・ケイ、ダン・インガルスらによってApple Smalltalkを元に開発された。Smalltalkの設計者により開発されており、いわば分家と言える存在である。 Pharo Squeakから派生した実装。大胆で実験的な機能追加の試みが多いが、2017年現在精力的かつ活発に開発が進められているSmalltalk処理系のひとつ。
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