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モンポウ:子供の情景

英語表記/番号出版情報
モンポウ子供の情景Scenes d'enfants作曲年: 1915-18年  出版年1921年  初版出版地/出版社: Senart 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 街路での叫び  "Cris dans la rue"1分30秒 No Image
2 浜辺遊び "Jeux sur la plage"1分30秒 No Image
3 遊び "Jeu"1分30秒 No Image
4 遊び  "Jeu"2分00 No Image
5 庭のおとめたち "Jeunes filles au jardin"3分00 No Image

作品解説

2008年7月 執筆者: 和田 真由子

1915年から1918年にかけて作曲され親友のマヌエル・ブランカフォルトに献呈された。子供らしいまっすぐで繊細な心模様が、シンプルな書法澄み切った音色デリケートな和声をもってうまく表現されている。フランス音楽評論家エミール・ヴュイエルモーズはこの曲をもってモンポウを「ドビュッシー後継者」として高く評価した演奏標準時間は約9分30秒全曲通して奏されるのが一般的

1.街路での叫び / No.1 "Cris dans la rue":調号拍子記号はかかれていないが、ハ長調4分の3拍子左手には小節線がほとんどかかれていない。「楽しく」。冒頭から平行音程による響き明るく響く。この響きは曲の途中で印象的な響きもたらしている。途中には〈商人の娘〉という美しく優しい民謡用いられている。これは再び終曲にもあらわれる。

2.浜辺遊び / No.2 "Jeux sur la plage":エオリア旋法4分の3拍子。「生き生きした」。冒頭Cri(叫び声)と記され不協和音は、子供たちはしゃぐような笑い声描写しているようだ繰り返される単調なリズムは、夢中になって繰り返し遊ぶ子供たちの姿を思わせる長音記され音符が曲のテンポ静かに支えている。

3.遊び / No.3 "Jeu":8分の6拍子嬰ト音からのエオリア旋法風、「生き生きした」。Cri(叫び声)と記され冒頭部は、不安を誘うような増4度音程からはじまる。左手繰り返される4分音符とともに右手円を描くように音楽は進む。トレ・ヴィフ「とても生き生きした」では、左手によって拍子感が変化し、それによって再び静かな叫び声」へと導かれていく。

4.遊び / No.4 "Jeu":調号拍子はかかれていないが、およそホ短調、8分の3拍子冒頭Criは「口笛」を表している。減5度響き不安に響いた後、乱れる心のような音型が「生き生きと」奏される。この口笛部分と「生き生きと」奏される部分対照的に配置されている。中間部悲しげな歌が静かに奏されるテヌート部分問いかけるように、悲しげに。
5.庭のおとめたち / No.5 "Jeunes filles au jardin":調号はないが、およそホ短調拍子4分の3拍子はじまり、細かな変化をみせる。ゆったりした曲調子供というよりどこか大人びたおとめたち想像させる繊細優しく、穏やかで暖かい曲の雰囲気魅力的だが、その中で駆け上がって降りる華やかな響き映える一曲目で用いられ民謡商人の娘〉が再びきかれる。




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