STORY3 トルコの海賊と修道女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:12 UTC 版)
「ベルサイユのばら」の記事における「STORY3 トルコの海賊と修道女」の解説
シャンタル ル・ルーが出会った平民の娘。孤児だったが、貴族の私生児だと言われて修道院に送られる。貴族に対して好感は持っていなかったが、素直で幼いル・ルーとは友人になる。勘が鋭く修道院の悪事に気づくも逆に捕まり、ル・ルーと協力して脱出を計る。「黒い騎士」とは知らずに「近所のお兄ちゃん」(ベルナール・シャトレ)とは近所の誼で仲が良く、彼から聞かされた革命思想と「自由」の大切さをル・ルーに語って聞かせた。2度もル・ルーの迷子騒動に巻き込まれる。 シモーヌ シャンタルの友人。男物のシャツを20枚も洗わなきゃならないと愚痴を言っていた矢先、彼女と一緒に、河を流れて来たトランクに入った女性の手首を発見してしまう。 ヴィレール夫人 お節介焼きの貴婦人。ジャルジェ夫人に対し、娘を修道院に入れて徳高き大公女の元で行儀作法や道徳心を習い、教育を受けさせるのは伝統的な当たり前のやり方だと主張する。そうして家柄や財産のつり合いの取れた男性と結婚し、夫の後ろ盾で社交界にデビューすることこそが女性にとってこれ以上の安全な幸福はないと語る。事件解決後、再び迷子のル・ルーを助けてジャルジェ家に送り届けることになる。 ベアトリス サン・マルガリータ修道院の院長。王家の血を引く女性。身寄りの無い孤児や私生児を探し出して修道院に入れてこき使い、親が見つかったと騙してトルコの海賊に宝石と引き換えに売り渡していた。20年以上前、ジェノアの貧しい貴公子であるブオナソルテ男爵と恋に落ちるが、身分が違いすぎて引き裂かれて修道院に入れられてしまう。貧しい男爵が全力で手に入れて結婚の贈り物にするつもりだった金と真珠をあしらった見事な細工の大粒のエメラルドの指輪を取り戻そうと悪事に手を染め、美術品を隠した部屋がル・ルーが火薬の爆破で騒動を起こしてオスカルとアンドレの行動を助けたが、火事に気づいて美術品を守ろうとして全身に重度の火傷を負って顔は化け物のような有様になり、法の裁きは免れるも植物のように寝たきりになってしまう。 銀髪の凛とした女性であるため、男装した姿はル・ルーの「初恋の人」として彼女の心に焼きつく本作のもう一人の男装の麗人だが、院長として対面した際に同じ香水を付けていたことで女性だとわかり、ル・ルーに失恋の悲しみを知らずに与えてしまう。 ブオナソルテ男爵夫人 ベアトリスの恋人だったブオナソルテ男爵の妻。ベアトリスと取引していたトルコの海賊に奪われそうになったエメラルドの指輪を握り締めたまま殺されて手首を切断されてしまう。特殊な皮製のトランクに入っていた手首は、ミイラ化して干からびながらも指輪を握り締めていた。
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