シルビア
語源はラテン語で森の意味だが、ギリシャ神話の美しい清楚な乙女の名前でもある。初代は1965年3月発表、4月発売。2ドアのクーペでエンジンは1.6L、日産としては久々のスポーティ・スペシャリティだった。その個性的で美しいスタイリングは二ューヨーク在住のドイツ人デザイナー、アルブレヒト・ゲルツ氏の意見を取り入れて完成した。初代は68年6月に生産を停止したが、長いブランクののち、2代目が75年10月に復活。ファーストバックスタイルのクーペで、当初はロータリーエンジンを載せる予定だったが、結局それは見送られ、1.8Lエンジンで世に出た。
79年3月、フルモデルチェンジ、3代目へ移行。ノッチバックのクーペで、従来からの1.8Lに加えて直4・2Lの燃料噴射型を採用。8月にはファーストバックのクーペ(ハッチバック)を追加した。82年4月、ノッチバック型にFJ20エンジン搭載のRSを設定、その高性能ぶりが注目の的となった。
83年8月、フルモデルチェンジ。4代目デビュー。ファーストバック・クーペと3ドアハッチバックの2タイプで、エンジンは1.8L・NA、同ターボ、直4・DOHC・2LのFJ20型のNAとターボをそろえた。姉妹車として、リトラクタブル・ヘッドランプが特徴のガゼールが誕生した。
88年5月、5代目発売。ノッチバックのクーペで、依然フロントエンジン、リヤドライブ。リヤサスペンションにマルチリンクを採用した。コンバーチブル型ものちに発売。
93年10月、フルモデルチェンジで6代目へ。初代から5ナンバー車で通してきたが、この世代で初めて3ナンバー車となった(全幅1730mm)。エンジンは2L・NAとそのターボ。97年1月には安全装備を充実した「SE」シリーズを追加。
7代目は、99年1月に登場した。全幅は1695mmとなり、再び5ナンバー車にもどった。エンジンは2L・NAの165ps(AT車は160ps)とターボの250ps。クロスレシオ6速MTを新採用。spec-R/Sの名称に。
2000年5月、コンバーチブルを追加。オーテックジャパン製のフルオープンタイプで、電動のバリアブルメタルルーフは外してリヤのトランク部に格納できた。ヴァリエッタ(イタリア語の“変化”からの造語)というサブネームが付いた。定員は4名。これも5ナンバー車で、エンジンはDOHC・SR20DE型2L、5速MTと4速ATが選べた。本革シートもあった。10月、spec-R/Sに、大人のスポーツクーペ、を演出したLパッケージを追加。価格を抑えたタイプBも新設定。2002年1月にもspec-R/S・Vパッケージを設けたが、8月をもって生産を中止した。
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