リコッタ
リコッタは、イタリアのお菓子作りや料理に欠かせないフレッシュチーズ。木綿豆腐をくずしたような、ほわっとした心地よい食感です。そのままで食べると、砂糖も加えないのになんともいえないほんのりした甘みが・・・。この独特のやさしい風味は、ほかのフレッシュチーズではちょっと味わえません。
リコッタの作り方は、少し特殊。ふつう、チーズ作りでは、まず、ミルクをあたためて乳酸菌などで豆腐状に固め、水分(ホエー)を排出させます。ここで取り出される固形分がチーズのもとで、ホエーは捨てられてしまいます。でも、このホエーの中には乳糖をはじめ、たんぱく質やミネラルなど、まだまだ栄養分が残っているんです。これを利用してもう一度チーズを作ろう!ということでできたのがリコッタ。
ホエーに牛乳を加え、もう一度加熱すると、ふわふわのおぼろ豆腐状のものができてきます。これをすくって少し水分を切ったらリコッタのできあがりです。
「リコッタ」というのは、「2度煮た」という意味。最初のチーズ作りで加熱し、そこでできたホエーをさらに加熱してリコッタができるので、この名前がついたようです。
ミルクを余すことなく使おうという、イタリア人の知恵と愛情が感じられますよね。
さて、そのリコッタ、おすすめの食べ方は、シンプルにハチミツや粉砂糖をかけて。ほんわりじんわりとしたおいしさに、きっと虜になってしまいます。ジャムや季節のフルーツを添えてもいいし、朝食やデザートにぴったりです。
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