QRコードの用語
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最新(2004年11月20日改定)のJIS規格書 (JIS X 0510) の「適合条件」の中では、新規用途またはオープンシステム用途にあってはQRコードシンボルのモデル1は推奨されないシンボル形式となっている。よってここではQRコードシンボルのモデル2について記述する。 モジュール (Module) QRコードのシンボルを構成する最小の単位セル。モジュールの大きさは型番により決定され、データの1ビットが1モジュールに相当する。 型番 (Version) 1から40の番号で表されるシンボルの大きさ。最小は「型番1」の21×21モジュールで、最大は「型番40」の177×177モジュール。 Version 1 (21×21) Version 4 (33×33) Version 10 (57×57) Version 40 (177×177) 誤り訂正レベル (Error Correction Level) QRコードに汚れなどがあっても正確に読み取れるように、読み取り不能や読み取り間違いのモジュールを修正するために付けられる誤り訂正語のデータ語に対する割合。下記の5レベルがある。レベルL - コード語の約7%が復元可能 レベルM - コード語の約15%が復元可能 レベルQ - コード語の約25%が復元可能 レベルH - コード語の約30%が復元可能 レベルS - コード語の約50%が復元可能 モード (Mode) QRコードの中に定義される文字列の表示方法を表す。一般的にはよく使われるモードは、数字データモード、英数字データモード、8ビットバイトデータモード、漢字データモードの4つと、その4つを組み合わせた混合モードである。 モード指示子 (Mode Indicator) 次のデータ文字列がどのモードで符引化されるかを示す4ビットの識別子 文字数指示子 (Character Count Indicator) モードの中でデータ文字列の長さを定義するビット列 マスクパターン参照子 (Mask Pattern Reference) シンボルに適用されるマスク処理パターンのために使用するビットの識別子。 マスク処理 (Masking) QRコードを読み取り易くするために行う処理。マスク処理パターンは8種類用意されており、その中で最も、明モジュールと暗のモジュール数を均一化し、画像の高速処理の障害となるパターンの発生が抑えられるマスクを採用する。マスク処理は、符号化領域のビットパターンとマスク処理パターンをXOR(排他的論理和)する。 コード語 (Code Word) 実際QRコードで読み取りたいデータが書き込まれたデータ。 誤り訂正語 (Error Correction Word) QRコードに汚れなどがあってもデータ語を正確に読み取れるように、読み取り不能や読み取り間違いのモジュールを修正するために余分に付けられるビット。誤り訂正語はデータ語から計算して作成される。 埋め草コード語 (Pad Code Word) 空のコード語位置を埋める目的で使用するデータを示さない仮のコード語。コード語の数がシンボルの容量に満たない場合に使用される。 埋め草ビット (Padding Bit) データビット列の終端パターンの後にある最終コード語の空の位置を埋める目的で使用するデータではないゼロのビット。 残余ビット (Remainder Bit) 符号化領域が8ビットのシンボル文字で割り切れない場合に、最終シンボル文字の後にあるシンボル符号化領域の空の位置を埋める目的で使用されるデータではないゼロのビット。 残余コード語 (Remainder Code Word) データおよび誤り訂正コード語の総数が、シンボルの容量を満たさない場合に、シンボルを完成させるために空のコード語位置を埋めるために使用する埋め草コード語。 終端パターン (Terminator) データの終りを表すビット列。データの最後に使用し、0000のビット列になる。
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