Pergamonとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Pergamonの意味・解説 

ペルガモン

(Pergamon から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 01:22 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ペルガモン
τὸ Πέργαμον
ペルガモンのトラヤヌス神殿の遺跡
トルコにおける位置
ペルガモン (エーゲ海)
ペルガモン (中東)
所在地  トルコイズミル県ベルガマ
地域 アイオリス
座標 北緯39度07分57秒 東経27度11分03秒 / 北緯39.13250度 東経27.18417度 / 39.13250; 27.18417座標: 北緯39度07分57秒 東経27度11分03秒 / 北緯39.13250度 東経27.18417度 / 39.13250; 27.18417
種類 都市
面積 90 ha (220エーカー)
歴史
文化 古代ギリシア古代ローマ
支配者 エピゴヌス英語版ペルガモンのソーサス英語版アエウリウス・ニコン英語版ガレノス
追加情報
状態 遺跡
所有者 公用地
一般公開 公開
ペルガモンとその重層的な文化的景観
トルコ
画像募集中
英名 Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape
仏名 Pergame et son paysage culturel à multiples strates
面積 332.5 ha(緩衝地帯476.9 ha)
登録区分 文化遺産
登録基準 (1), (2), (3), (4), (6)
登録年 2014
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

ペルガモンτὸ Πέργαμον[ˈpɜːrɡəmən]または[ˈpɜːrɡəmɒn]英語: Pergamon)は、小アジア(アナトリア)(現トルコ)のミュシア地方にある古代都市。スミュルナ(現イズミル)北方のカイコス川河畔にあり、エーゲ海から25キロメートルの位置にある。

概要

ペルガモンは、紀元前3世紀半ばから2世紀アッタロス朝の都として繁栄したヘレニズム時代の都市である。その外港はエライアとエフェソスであった。ローマが紀元前129年に小アジアの西南部にアシア属州を設けたあと、ペルガモンは、エフェソスとともに、この属州の中心都市となり、繁栄を続けた。

ペルガモンのアクロポリス遺跡は標高335メートルの丘の上にあり、一群の建造物で構成されていて、上市と呼ばれている。その下方には、中市と下市が広がっている。上市には、宮殿、トラヤヌス神殿(ローマ時代のもの)、アテーナー神殿、劇場、ゼウスの大祭壇、アゴラ、図書館、武器庫の遺跡がある。上市の遺跡の一つ、ゼウスの大祭壇は、遺されていた壁面彫刻などを使って、ベルリンペルガモン博物館の内部に復原・展示されており、往時の雄姿を再現している。

アッタロス朝

アッタロス朝は、ヘレニズム王国の一つで、アレクサンドロス3世(大王)の遺将リュシマコスの財宝を管理していたフィレタイロスの背信行為から生まれた。紀元前2世紀半ばすぎ、アッタロス1世が建国し、繁栄を極めた。紀元前133年アッタロス3世が、領内のギリシアの独立ポリスを除き、アッタロス朝の領土を共和政ローマに遺贈したことによって、アッタロス朝は消滅した。

ペルガモンの文化の発展の度合いは、図書館が一時アレクサンドリア図書館に次ぐ規模に達していたことに象徴されている。蔵書の作成に使われたパピルスは、品不足の影響もあって、エジプトプトレマイオス朝から輸出を停止されたほどであった。そのため、パピルスの代替するものとして、同国で羊皮紙が生産されるようになった。羊皮紙を表す言葉の語源はペルガモンに由来する(例・英語のparchment)。

関連項目

紀元前3世紀の劇場

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Pergamon」の関連用語

Pergamonのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Pergamonのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのペルガモン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS