PC互換機のブートデバイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 22:50 UTC 版)
「ブート」の記事における「PC互換機のブートデバイス」の解説
ブートデバイスとはオペレーティングシステムをロードする前に初期化しなければならないデバイス(周辺機器)のことである。これには一つの入力機器(キーボード)、ひとつの出力機器(ディスプレイ)、初期プログラムロード用機器(フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、CD-ROM、USBメモリなど)がある。初期プログラムロード (IPL = Initial Program Load) 用機器とは、オペレーティングシステムを格納し、ブート処理でOSをロードするのに使われる機器であり、他にも単独動作するユーティリティ(例えば、memtest86+)やブートローダが格納されている。古いシステムではこれはフロッピーかハードディスクと限定されていた。 最近のPCのBIOSは様々なデバイスからのブートをサポートしており、ローカルのハードディスク(あるいはディスク上のパーティション)、光学ドライブ、USBデバイス(フラッシュドライブ、ハードディスクドライブ、光学ディスクドライブなど)、フラッシュメモリカード、ネットワークカード(PXEを使用)などがある。古いPCではフロッピーディスクドライブ、ZIPドライブ、LS-120ドライブなどに限定されていた。 一般にユーザーがBIOSでブート順を設定することができる。1番目をDVDドライブ、2番目をハードディスクと設定した場合、BIOSはまずDVDドライブからのブートを試みる。そしてDVDがセットされていないなどの理由でブートに失敗するとローカルなハードディスクからのブートを試みる。DVDにLinuxの Live CD を入れておけば、ハードディスクにLinuxをインストールしなくともLinuxを起動することができる。これがマルチブートの一例であり、ユーザーはPOST実行後にどちらのOSを起動するかを選択できる。この場合は、電源投入時に(あるいはリセット時に)CDを入れておくか否かで起動するOSを選択しているが、一般的にはキーボードを使ってBIOSブートメニューを表示させて選択する(一般に F11 または ESC を押下)。
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