PC向けグラフィックス (Graphics)
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「Matrox」の記事における「PC向けグラフィックス (Graphics)」の解説
1999年以降のMatroxは、複数台のモニタを単一のカードによって表示させる機能を持ったグラフィックスカード/GPUを中心にラインナップしている。その顧客も主に業務用途のユーザーを念頭に置いており、主な対象となるのは金融、医療、ビデオ編集、軍事などの分野である。 1990年代前半から中盤にかけ、Matrox Millenniumシリーズは2Dの描画速度において、圧倒的な高性能を発揮し、同時に、シャープな画質でも知られていた。しかし、コンシューマー分野において3D(3Dゲーム)の描画性能が重要視されるようになると、Matroxの市場シェアは少しずつ落ちていった。それに対して、MatroxはDirectXに対応し、3D性能も改善させたG400を市場に投入したが、その後のG450、G550では性能向上はおこなわれず、多くのコンシューマーの要求に答えることはなかった。 2002年には設計を刷新した Parhelia-512を投入し、同社のパフォーマンス市場への復帰が期待された。しかしコンシューマー向け市場で成功を収めることはできず、以降はビジネス向け・産業向けの製品が主力となっている。 2005-2006年には既存のディスプレイ出力にマルチディスプレイ出力機能を付与するコンソールであるDualHead2GoとTripleHead2GoというGraphics eXpansion Modulesと称するグラフィックボックス製品がリリースされている。 2008年、久々の新グラフィックスカード「Mシリーズ」を発表した。 AMD(旧ATI)とNVIDIAがPC向けGPU市場を独占した(CPU内蔵GPUに関してはインテルも含む)2000年代以降も、業務用マルチディスプレイと言う特殊な用途もあって自社のグラフィックスカードに自社開発のGPUを採用し続けていたが、2014年9月、ついにAMDのGPUを採用した業務用グラフィックスカード「Cシリーズ」を発表した。2020年1月には、NVIDIA Quadroのカスタムチップを採用した組み込み向けグラフィックスカード「Dシリーズ」を発表した。 Mシリーズの製造・販売は、2021年現在もまだ続けられている。
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