ObjectDataSource.Select メソッド

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

ObjectDataSource.Select メソッド

メモ : このメソッドは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

SelectParameters コレクション内のパラメータを持つ SelectMethod プロパティで識別されるメソッドを呼び出して、基になるデータ ストレージからデータを取得します。

名前空間: System.Web.UI.WebControls
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Function Select As
 IEnumerable

Visual Basic (使用法)

Dim instance As ObjectDataSource
Dim returnValue As IEnumerable

returnValue = instance.Select

C#

public IEnumerable Select ()

C++

public:
IEnumerable^ Select ()

J#

public IEnumerable Select ()

JScript

public function Select () : IEnumerable

戻り値
データ行の IEnumerable リスト。

解説

指定されたメソッドがメソッド シグネチャを持っている場合もありますが、ObjectDataSource コントロールでメソッドを正常に呼び出すには、メソッドが次の表に示された型のいずれかを返すか、これらの型から派生している必要があります。

戻り値の型	アクション
IEnumerable	IEnumerable は、Select メソッドによって返されます。
DataTable	DataView は DataTable を使用して作成され、Select メソッドによって返されます。
DataView	DataView は、Select メソッドによって返されます。
DataSet	DataSet の最初の DataTable が抽出されます。また、DataView が作成され、Select メソッドによって返されます。
Object	オブジェクトは、1 要素の IEnumerable コレクションにラップされ、Select メソッドによって返されます。

SelectMethod プロパティで識別されるメソッドには、インスタンス メソッドまたは static (Visual Basic の場合は Shared) メソッドを指定できます。インスタンス メソッドの場合、SelectMethod プロパティで指定されたメソッドと SelectCountMethod プロパティで指定されたメソッドの呼び出しに同じインスタンスを使用する点を除き、SelectMethod プロパティで指定されたメソッドが呼び出されるたびに、ビジネス オブジェクトが作成され、破棄されます。Select メソッドは、IEnumerable インスタンスを返します。ただし、キャッシュとフィルタ処理が有効になっている場合、戻り値は DataSet オブジェクトであることが必要です。DataSet クラスは IEnumerable インターフェイスを実装しませんが、ObjectDataSource コントロールは、IEnumerable を実装する既定の DataView コントロールを自動的に抽出します。

Select 操作を実行する前に、OnSelecting メソッドが呼び出されて Selecting イベントが発生します。Selecting イベントを処理してパラメータの値を調べ、Select 操作の前にプリプロセスを実行できます。データ取得操作を実行するために、ObjectDataSourceView オブジェクトは、リフレクションを使用して TypeName プロパティで識別されるオブジェクトのインスタンスを作成します。次に、関連付けられた SelectParameters プロパティを使用して、SelectMethod プロパティで識別されるメソッドを呼び出します。Select 操作の完了後、OnSelected メソッドが呼び出されて Selected イベントが発生します。Selected イベントを処理して、戻り値、出力パラメータ、および例外を調べ、後処理を実行できます。

SelectMethod プロパティが DataSet、DataTable、または DataView の各オブジェクトを返し、キャッシュが有効になっている場合、ObjectDataSource は Select 操作中にキャッシュからデータを取得し、キャッシュにデータを保存します。キャッシュの作成、破棄、更新は、CacheDuration プロパティと CacheExpirationPolicy プロパティの組み合わせによって指定されたキャッシュ動作に基づいて行われます。

SelectMethod プロパティが DataSet、DataTable、または DataView の各オブジェクトを返し、FilterExpression プロパティが指定されている場合、指定された FilterParameters プロパティで評価され、評価の結果得られるフィルタが Select 操作中にデータのリストに適用されます。

Select メソッドは、ObjectDataSource コントロールに関連付けられた ObjectDataSourceView の Select メソッドに処理を代行させます。

パラメータのマージ、オブジェクトの有効期間、およびメソッド解決の詳細については、SelectMethod のトピックを参照してください。

データ バインド コントロール

ObjectDataSource コントロールが GridView コントロールなどのデータ バインド コントロールに関連付けられている場合、ページ コードから Select メソッドを呼び出す必要はありません。Select メソッドは、データ バインド コントロールによって直接呼び出されます。

使用例

コード例については、「ObjectDataSource」を参照してください。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
ObjectDataSource クラス
ObjectDataSource メンバ
System.Web.UI.WebControls 名前空間
SelectMethod
SelectParameters