NPO法人の設立と開館準備
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「男木島図書館」の記事における「NPO法人の設立と開館準備」の解説
男木小・中学校再開校に尽力した夫が順子を刺激した。順子は2014年11月に特定非営利活動法人(NPO法人)男木島図書館の設立を申請。12月には築100年の古民家を改装して図書館を開設することを決定した。この建物は木造2階建、延床面積約100m2。2015年1月から古民家の改装作業を進め、2月からは建築家との協議を行って改装工事を本格化させた。NPO法人と島民が共同で古民家の清掃などの作業を行い、床をコンクリートで補強し、柿渋で染めた和紙を屋根裏に貼った。香川県内の大学生、男木島への観光客など、2015年11月時点でのべ300人以上が改装工事を手伝い、中には東京から駆け付けた参加者もいたという。小豆島や直島など近隣の島からもボランティアが訪れ、遠方からの支援もあった。 代表の順子の蔵書2,000冊に加えて、島内外から書籍の寄贈を募り、最終的には約10,000冊を収蔵することを目指している。住民のニーズを調査するために、2015年2月からは週1回の移動図書館を開催。オンバと呼ばれる手押し車に約80冊の書籍を積んで、順子自らが交流所や神社などをまわった。500冊の蔵書の購入費用と本棚の設置費用に当てるために、150万円を目標とするクラウドファウンディングを行った。告知期間は60日間を予定していたが、開始からわずか24日間で目標金額に到達。このため目標額を240万円に再設定し、さらに500冊(計1,000冊)の書籍の購入と視覚障害者用の音声読書再生機の購入を目指した。購入する蔵書は島民に対するアンケートで決めるという。2015年8月20日にはKSB瀬戸内海放送のスーパーJチャンネルにて、『生まれる“つながり”…男木島図書館』という特集が放送された。
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