NECオフィスプロセッサ
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「NEAC」の記事における「NECオフィスプロセッサ」の解説
コンピュータの小型化が進んでくると、従来のオフィスコンピュータとN6300シリーズ (インテリジェントターミナル、多機能ワークステーション) との境界が薄くなってきた。そこで1985年に名称をオフィスプロセッサに統一し、分散処理能力を強化したVSシリーズとサーバ機能を強化したN6500シリーズを発表した。 以下、オフィスコンピュータの直系にあたるVSシリーズとその後継 システム3100シリーズ の仕様を列挙する。 NEC システム8VS, 50/18VS, 100/38VS, 100/48VS, 100/58VS, 150/68VS, 150/78VS, 150/88VS (1985年) 全機種で32ビットプロセッサを採用。LANやVANに対応する通信制御機能、情報の一元管理と処理の分散を図るデータベース機能、「アラジン」「LANCABINET」などの統合OAシステムを備えた。 NEC システム3100/10, 3100/30, 3100/40, 3100/50, 3100/60, 3100/70, 3100/80 (1987年) 新開発の32ビットプロセッサを搭載して性能の向上を図った。システム3100/10のみクライアント機。LAN機能として、BRANCH4670(1Mbps),BRANCH4670II(4Mbps),BRANCH4680(10Mbps)が用意されていた。BRANCH4670は、コーバス社(英語版)が開発したオムニネット(Omninet)(英語版)準拠のネットワークであり、BRANCH4680は、Ether準拠のネットワークである。NECでは、1986年10月オムニネットLANプロトコル・コントローラμPD72105を開発、発表している。 NEC システム3100/30A, 3100/40A, 3100/50A, 3100/60A, 3100/70A, 3100/80A (1988年) ネットワーク機能を強化。 NEC システム3100/10A, 3100/10LA, 3100/20A, 3100/90A (1989年) 新たに最上位機種を追加。前者の3機種はクライアント機で、そのうちシステム3100/10LAはラップトップ型。 1990年10月、これまでの製品ラインを一新すると同時に名称を「システム3100シリーズ」に統一した。従来のシステム3100シリーズをAモデル、N6500シリーズの後継「システム3050シリーズ」をSモデル、システム3100/10などのクライアント機をXモデルと呼ぶことになった。また、1992年にSモデルを継承しつつNetWareやUNIXなどのオープン環境を取り入れたOP-Xシリーズ、1993年にAモデルを継承しつつPC-9800シリーズとの親和性を高めたOP-98シリーズを発売した。 以下シリーズごとに発売順で型名のみを列挙する。 システム3100シリーズAモデル:A30, A40, A50, A60, A70, A80, A90, A100, A110, A120, A130, A35, A45, A55, A65, A75, A85, A95, A105, A115, A125, A135 システム3100シリーズSモデル:S10, S30, S40, S50, S60, S70, S80, S90, S30E, S80E システム3100シリーズXモデル:X5, X10L, X10, X20, X5E OP-Xシリーズ:U30, U50, R30, R40, R50, R5, R20, R25, R35, R45 OP-98シリーズ:X20H, X30H, X10H, X10LT, X10W, X20W, X10N
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