MotoGPへの参戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 08:41 UTC 版)
2000年、2輪のモータースポーツ国際統括機関であるFIMは、2002年よりロードレース世界選手権においてそれまでの最高峰クラスである500ccクラスをMotoGPクラスに改称し、4ストロークエンジンの排気量上限をそれまでの500ccから990ccとするレギュレーションを発表した。 当時、世界的に市販車の排気ガス規制が厳しくなり、規制をクリアしにくい2ストロークエンジンがレース専用の特殊なエンジンになってきた結果、新規メーカーの参戦が望めなくなっていた。この状況を打破すべく、4ストロークエンジンに排気量や気筒数でのハンディを与え、他メーカーの新規参入を促してレースを活性化する目的があった。 この変更を受け、イリエンはMotoGPクラスに参戦するマシン用のエンジン開発を行いたい意向を示し、その意向の通り2007年からMotoGPクラスへの参戦が決定。2006年のシーズン終盤からテスト参戦を開始した。 2006年の第16戦ポルトガルGPと続く最終戦バレンシアGP、イルモアは他チームがレギュレーション上限の990ccのマシンで参戦する中、翌年からのレギュレーション変更を見越した800ccのマシンでテスト参戦し、いずれのレースでも周回遅れながらもポイントを獲得する(ライダーはギャリー・マッコイ)。翌2007年、予定通り開幕戦カタールGPに参戦したが、大口スポンサーの獲得に失敗したことによる資金不足などを理由に、第2戦スペインGPよりレースを欠場。イリエンは「スポンサーが確保でき次第参戦を再開したい」としていたが、以降新たなアナウンスはないままシリーズから撤退した。
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