ラウリー (Lowrey, Grosvenor P.)
ラウリーという人は
マサチューセッツ州で生まれ、ニューヨークで法律の実務につき有名になる。 U・S通運、ウェルズ・ファーゴー、ボルチモア・オハイオ鉄道の顧問弁護士を務め、1866年、ウェスタン・ユニオン電信の総合顧問となり、電信の特許関係でエジソンと出会う。
エジソンに電灯開発を強くすすめた人物で、メンローパーク拡張の資金調達を自ら申し出る。 エジソンは今後発生する特許権の販売交渉、国内外での事業提携や企業設立についてラウリーに自由裁量権を与えた。 ニューヨークの金融界や政界と密接なつながりを持ち、イタリア人の金融の天才といわれたエジスト・P・ファブリとは長年の友人であった。 ラウリーはエジソンの研究開発資金調達という点でなくてはならない人物となった。
ラウリーが持つ人脈には国境を越える金融財源、組織化した資本力があった。 パールストリートで実現した世界初の電灯システムは、ラウリーによってイングランドやヨーロッパ各国に売り込まれた。 パリ国際電気博覧会でAEG社のラーテナウやミラーに影響を与えることを考えると、この人の存在は電力の歴史の中でとても大きい。
エジソンは、ラウリーの力で資金を得、ラウリーの力で世界に出たと言って過言ではない。アプトンをエジソンに紹介したのもラウリーであった。
ラウリーとエジソンが作った会社
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