LT貿易の実績
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LT貿易協定により、両国間の貿易規模は一気に拡大した。1966年(昭和41年)度には当初の目論見をはるかに凌駕し、総額2億ドルを超える取引となった。これは日中貿易総額の約3分の1にあたった。中国側にとってもこの時期急速に悪化したソ連との関係や、自然災害などによる食糧危機、文化大革命による国内ダメージなどに起因する物資の不足を補う貴重な役割を果たした。一方、LT貿易(後にMT貿易)の促進とともに、平行して行われていた友好商社取引の額も飛躍的に増加。結果的には年を追ってLT取引比率が減少していく結果となった。 LT貿易・MT貿易総額(単位:1,000米ドル)年対中輸出額対中輸入額輸出入合計総額うち覚書貿易比率総額うち覚書貿易比率総額うち覚書貿易比率1963 62,417 36,675 58.8% 74,599 27,587 37.0% 137,016 64,262 46.9% 1964 152,739 69,214 45.3% 157,750 45,219 28.7% 310,489 114,433 36.9% 1965 245,036 89,935 36.7% 224,705 92,804 41.3% 469,741 182,739 38.9% 1966 315,150 100,000 31.7% 306,237 105,000 34.3% 621,387 204,787 33.0% 1967 288,294 68,000 23.6% 269,439 84,000 31.2% 557,733 151,889 27.2% 1968 325,439 63,000 19.4% 224,185 51,000 22.7% 549,624 113,348 20.6% 1969 390,803 42,000 10.7% 234,540 21,000 9.0% 625,343 63,150 10.1% 1970 568,878 50,000 8.8% 253,818 26,000 10.2% 822,696 76,000 9.2% 1971 578,188 54,000 9.3% 323,172 32,000 9.9% 901,360 86,000 9.5% (外務省 日中貿易額の推移、外務省 外交青書、経済産業省 通商白書、経済白書データベース(旧経済企画庁)などより作成) ※なお必ずしも覚書貿易と友好商社取引の区別が明確でない取引も少なくないため、上記数字はあくまで概算である。
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