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鏡子の家

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 15:47 UTC 版)

鏡子の家』(きょうこのいえ)は、三島由紀夫長編小説。「戦後は終わった」とされた昭和30年前後の「時代」を生きた若者5人のニヒリズムを描いた作品で[1][2]、三島が自身の青春や「戦後」といわれた時代への総決算として力を注いだ小説である[3][4][5]。成功作とはならなかったが、三島文学の軌跡において極めて重要な意味を持つ小説である[6][7]


注釈

  1. ^ 住まいの図書館出版局編集長。著書に『都市住宅クロニクル』(みすず書房、2007年)他。

出典

  1. ^ a b c 「『鏡子の家』そこで私が書いたもの」(「鏡子の家」広告用ちらし、1959年8月)。31巻 2003, p. 242に所収
  2. ^ a b c 「日記――裸体と衣裳」(新潮 1959年9月号)。「昭和34年6月29日(月)」の項。30巻 2003, pp. 236–240、論集II 2006, pp. 199–204に所収
  3. ^ a b c 「『鏡子の家』――わたしの好きなわたしの小説」(毎日新聞 1967年1月3日号)。34巻 2003, pp. 292–293に所収
  4. ^ 「焦土の異端児」(アルバム 1983, pp. 22–64)
  5. ^ a b c d e 「『鏡子の家』の不思議」(奥野 2000, pp. 357–369)
  6. ^ a b c d 井上隆史「『鏡子の家』底無しの虚無と戦後社会への違和感」(太陽 2010, p. 78)
  7. ^ a b 菅原 1982
  8. ^ a b c イカロス 1973
  9. ^ a b 西本 1988
  10. ^ 「ぼくはオブジェになりたい――ヒロインの名は言へない」(週刊公論 1959年12月1日号)。31巻 2003, pp. 294–300に所収
  11. ^ 藤井浩明「原作から主演・監督まで――プロデューサー藤井浩明氏を囲んで(聞き手:松本徹・佐藤秀明・井上隆史・山中剛史)」(研究2 2006, pp. 4–38)。「映画製作の現場から」として同時代 2011, pp. 209–262に所収
  12. ^ 井上隆史「作品目録――昭和33年」(42巻 2005, pp. 416–419)
  13. ^ a b 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
  14. ^ a b 井上隆史「鏡子の家」(事典 2000, pp. 87–91)
  15. ^ a b c 「第四章 時計と日本刀」(猪瀬 1999, pp. 321–449)
  16. ^ 久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」(事典 2000, pp. 695–729)
  17. ^ a b c 「日記――裸体と衣裳」(新潮 1958年4月号-1959年9月号)。30巻 2003, pp. 77–240、論集II 2006, pp. 11–204に所収
  18. ^ a b c d e f g 「第四章 著名人の時代」(佐藤 2006, pp. 110–143)
  19. ^ a b c d e 「“現代にとりこむ”/野心作『鏡子の家』/三島氏に聞く」(毎日新聞 1959年9月29日号)。7巻 2001解題に所収
  20. ^ a b c 田中西二郎「解説」(鏡子・文庫 1999, pp. 565–572)
  21. ^ 川端康成宛ての書簡」(昭和34年12月18日付)。川端書簡 2000, pp. 142–143、38巻 2004, pp. 291–292に所収
  22. ^ a b 「第八回 時代と向き合う『鏡子の家』」(徹 2010, pp. 104–117)
  23. ^ 臼井吉見「評論に近い小説」(読売新聞 1959年9月23日号)。論集I 2001, p. 41
  24. ^ 佐伯彰一日本読書新聞 1959年10月19日号)。論集I 2001, p. 41
  25. ^ a b 佐伯彰一(山本健吉平野謙江藤淳臼井吉見との座談会)「1959年の文壇総決算」(文學界 1959年12月号)。事典 2000, p. 89、論集I 2001, p. 42、佐藤 2006, p. 106
  26. ^ a b 村松剛「三島由紀夫論」(文學界 1960年1月号)。事典 2000, p. 89、論集I 2001, p. 42
  27. ^ 吉田健一「戦後小説に終止符打つ」(北海道新聞 1959年10月7日号)。事典 2000, pp. 89
  28. ^ 澁澤龍彦「『鏡子の家』あるいは一つの中世」(三田文学 1960年1月号)。事典 2000, pp. 89
  29. ^ 『澁澤龍彦全集 別巻1』(河出書房新社、1995年)
  30. ^ 「第七章 世界破滅の思想――『金閣寺』と『鏡子の家』――」(野口 1968, pp. 165–192)
  31. ^ a b c 江藤淳「三島由紀夫の家」(群像 1961年6月号)。群像18 & 1990-09, pp. 110–117に所収。事典 2000, pp. 89
  32. ^ 澁澤龍彦と出口裕弘の対談「三島由紀夫――世紀末デカダンスの文学」(ユリイカ 1986年5月号)。澁澤 1986, pp. 198–263に所収
  33. ^ 「落魄のニューヨークで」(悼友 1973, pp. 98–113)
  34. ^ 「三島由紀夫」(サイデン 1964, pp. 193–212)
  35. ^ 「『鏡子の家』創作ノート」(7巻 2001, pp. 551-)
  36. ^ 井上隆史「『創作ノート』の楽しみ1 もう一つの『鏡子の家』」(11巻 2001月報)
  37. ^ a b 佐藤秀明「移りゆく時代の表現――『鏡子の家』論――」(論集I 2001, pp. 33–60)
  38. ^ a b c 橋川文三「若い世代と戦後精神」(東京新聞夕刊 1954年11月11日-13日号)。『日本浪漫派批判序説』(未来社、1960年2月)、橋川 1998, pp. 108–115に所収
  39. ^ a b 奥野健男「古典的心理小説の典型」(週刊読書人 1959年9月21日号)。奥野 2000, pp. 364–367、事典 2000, pp. 89
  40. ^ a b 「三島由紀夫の問題作(2)『鏡子の家』」(伊藤 2006, pp. 142–148)
  41. ^ a b 大島渚との対談「ファシストか革命家か」(映画芸術 1968年1月号)。39巻 2004, pp. 729–760に所収
  42. ^ a b c d e 中元さおり「古層に秘められた空間の記憶――『鏡子の家』における戦前と戦後」(研究11 2011, pp. 79–94)
  43. ^ a b 「三島由紀夫と『鏡子の家』秘話」(湯浅 1984, pp. 105–128)
  44. ^ 湯浅あつ子「公ちゃんの青春」(7巻 2001月報)
  45. ^ 「《九章》 おそらく最期の証言者――『鏡子の家』の女主人」(岩下 2016, pp. 261–346)
  46. ^ 「西洋館は国電歩いて3分」(藤森 1986, pp. 246–248)
  47. ^ 新規復元建造物「デ・ラランデ邸」の公開について (江戸東京たてもの園)” (PDF). 生活文化局 公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園 (2013年3月7日). 2013年10月5日閲覧。



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