KTR線内列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 07:24 UTC 版)
「タンゴディスカバリー」の記事における「KTR線内列車」の解説
宮津駅 - 豊岡駅間の特急として61号と64号が、西舞鶴駅 - 豊岡駅間の特急として67号と66号が運転されており、このうち67号と66号の西舞鶴駅 - 天橋立駅間は普通列車として運行された(66号の普通区間には「タンゴ浪漫」2号の名前があった)。64号を除き、宮津駅・天橋立駅で京都駅発着の特急「はしだて」と接続しており、「タンゴディスカバリー」の号数は接続する「はしだて」の号数に60を加えた番号であった。ただし、天橋立駅から「タンゴディスカバリー」67号となる列車は、「はしだて」7号が宮津駅で進行方向を変えるため7分停車する間に先に発車するため、天橋立駅での乗り換えは出来なかった。なお、かつては新大阪駅発着の「文殊」と接続する列車もあり、号数は「文殊」の号数に70を加えた番号であった。 列車番号は、特急区間が号数にD、普通区間が号数+600Dであった。 運転開始当初は、天橋立駅 - 豊岡駅・久美浜駅・網野駅間で下り3本・上り5本を、綾部駅 - 天橋立駅間に下り2本・上り1本の運転を行い、前者は天橋立駅で京都駅発着の特急「はしだて」、または新大阪駅発着の特急「文殊」と、後者は舞鶴線内は快速列車とし、綾部駅では京都駅発着の特急に接続していた。 天橋立駅に京都駅・新大阪駅からの電車特急が直通するようになり、従来気動車で運行されていた特急「あさしお」・急行「丹後」はすべて廃止された。宮津線内完結の「タンゴディスカバリー」は「あさしお」「丹後」の運行区間のうち、非電化区間に関して残置という形で誕生した列車といえる。「あさしお」「丹後」は舞鶴線にも乗り入れていたが、この時点では未電化だった舞鶴線には代替の優等列車は設定されず、京都駅と舞鶴線を直通する列車は当時京都駅発着だった「タンゴエクスプローラー」のみとなった。綾部駅発着の「タンゴディスカバリー」はその救済の意味合いが強かったが、「タンゴディスカバリー」「タンゴエクスプローラー」とも舞鶴線内は西舞鶴駅までの運行で、舞鶴市の中心駅である東舞鶴駅には綾部駅接続の列車を含めて京都駅からの優等列車は乗り入れなくなった。ただし舞鶴線電化までは綾部駅 - 東舞鶴駅間に新設されたばかりの快速「舞鶴リレー号」がその救済役を担った。 1999年10月に舞鶴線が電化されたことによって「タンゴエクスプローラー」と「タンゴディスカバリー」を運行区間を入れ替えた上で、京都駅 - 東舞鶴駅・久美浜駅・豊岡駅・城崎駅(現在の城崎温泉駅)間2往復と、天橋立駅 - 久美浜駅・豊岡駅・城崎駅間(下り2本・上り3本)とした。前者は、西舞鶴駅で東舞鶴駅発着列車と宮津線乗り入れ列車と増解結を行っていた。宮津線乗り入れの列車は、1号は城崎行き(久美浜駅からは快速列車)、2号は久美浜発、4号は豊岡始発としていた。3号は全編成東舞鶴駅行きのため、北近畿タンゴ鉄道線内には乗り入れなかった。また、宮津線乗り入れ列車は綾部駅と西舞鶴駅で進行方向を変えていたが、1号はさらに豊岡駅でも進行方向を変えており、途中で3回進行方向を変える珍しい列車であった。後者は、山陰本線内は快速列車として運転し、天橋立駅での接続は「はしだて」のみ(2008年から2009年に一時「文殊」との接続が復活)となっていた。豊岡駅 - 城崎温泉駅間の運行は2008年3月に終了した。
※この「KTR線内列車」の解説は、「タンゴディスカバリー」の解説の一部です。
「KTR線内列車」を含む「タンゴディスカバリー」の記事については、「タンゴディスカバリー」の概要を参照ください。
- KTR線内列車のページへのリンク