KClとは? わかりやすく解説

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物質名
塩化カリウム
化学式
KCl
原子量
74.6
融点(℃)
770
沸点(℃)
1500
密度(g/cm3
1.99

無色個体溶けやすい。

KCL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/20 05:57 UTC 版)

KCL

KCl


塩化カリウム

(KCl から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 14:11 UTC 版)

塩化カリウム
識別情報
CAS登録番号 7447-40-7
E番号 E508 (pH調整剤、固化防止剤)
特性
化学式 KCl
モル質量 74.551g/mol
外観 白色結晶
密度 1.987 g/cm3
融点

776 °C, 1049 K, 1429 °F

への溶解度 28.1 g/100 mL (0℃)
34.0g/100 mL (20℃)
56.7g/100 mL (100℃)
構造
空間群 Fm3m
格子定数 (a, b, c) a = 6.278 Å
配位構造 6
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -436.747 kJ mol-1
標準モルエントロピー So 82.59 J mol-1K-1
標準定圧モル比熱, Cpo 51.30 J mol-1K-1
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1450
NFPA 704
0
1
0
半数致死量 LD50 2600 mg/kg(経口/ラット)、142 mg/kg(静脈注射/ラット)[1]
関連する物質
その他の陰イオン フッ化カリウム
臭化カリウム
ヨウ化カリウム
その他の陽イオン 塩化リチウム
塩化ナトリウム
塩化ルビジウム
塩化セシウム
出典
塩化カリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化カリウム(えんかカリウム、potassium chloride)は化学式 KCl で表されるカリウム塩化物で、結晶格子塩化ナトリウム型構造をとる。工業的には塩加塩化加里塩化カリ。食卓塩および食物に含まれるため日常的に摂取されている。

化学的性質・用途

水溶液中では電離してカリウムイオン (K+) と塩化物イオン (Cl-) になる。味は苦味を伴う塩味。水などの極性溶媒に対し吸熱的に溶解する。

KCl(s) → KCl(aq), ΔsolnHº = 17.21 kJ mol-1

水酸化カリウムと共に、最も一般的なカリウム源として化学工業に用いられる。工業原料の他、農業資材としてカリウム肥料としても市販されている(単肥として売られるだけでなく、複合肥料の原料としてよく用いられる。)。

赤外線領域での光線透過率が高く、塩化ナトリウム臭化カリウムなどと共に赤外分光用の窓や試料の封止材としても使用される。

また水溶液中の電気伝導において陽イオンおよび陰イオンの輸率がほぼ等しいため液間電位が小さく、電気化学測定において塩橋の電解質、pH電極の内部液、電気伝導度測定の校正用標準液などに用いられる。

各溶媒に対する塩化カリウムの溶解度
(g KCl / 100 g (25 ℃)
H2O 36
液体アンモニア 0.04
液体二酸化硫黄 0.041
メタノール 0.53
ギ酸 19.2
スルホラン 0.004
アセトニトリル 0.0024
アセトン 0.000091
ホルムアルデヒド 6.2
アセトアミド 2.45
ジメチルホルムアミド 0.017–0.05
出典:
Burgess, J. Metal Ions in Solution
(Ellis Horwood, New York, 1978)
ISBN 0-85312-027-7

食用

古代から日本で作られている藻を燃やして作られる藻塩、アフリカの内陸部などで植物を燃やして得られる灰塩などに多く含まれる[2][3]

ナトリウムによる高血圧などの影響を軽減するために、塩化ナトリウムと混合して食用塩(減塩しお)に用いられることもある。ただし、塩化カリウム特有の苦味のため、塩化カリウムを混合できる割合は限られている[4]。甘味料のソーマチンなどを加えると、苦みは軽減される[5]

肥料

硫酸カリウムとともに代表的なカリ肥料であり、硫酸カリウムより安価なため選択される機会が多い。吸湿性は保存や取り扱い面で不利であるが、一方で土壌に含まれるリン酸三石灰に作用して可溶性のリン酸三カリウムに変化させる役割を果たす。吸湿性の高さは不純物の塩化マグネシウムの多寡による。乱用すると石灰分が流亡するため、有機質肥料などを併用することがある[6]

化学原料

石鹸などの原料となる水酸化カリウムの製造に使用される[7]

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