【J/APG-1】(じぇいえーぴーじーいち)
航空自衛隊のF-2に搭載されているレーダー。
アクティブフェースドアレイ方式のパルスドップラーレーダーで、以下のような特徴を備えている
この中でも特に高分解能に重きを置いているものと思われ、レイドアセスメント能力やグラウンド・マップの鮮明さは従来のものとは比較にならない程優れていると言われている。
さらに電子戦システムからの情報と併せて脅威目標の識別並びに優先度判定を行うことができる。
F-2への搭載当初、レーダーの探知距離が設計時の3分の1以下になる、などといった不具合が発生したが、このような不具合は他のレーダーにおいてもよくある初期不良の一種であり、またC-1FTBに搭載しての機上試験時において問題が見つからなかったことなどから、レーダー自体の問題というよりは艤装との干渉によるものだったと思われる。
現在は、同レーダーを搭載するF-2が夜間飛行任務やアラート任務に就いていることなどからすでに上記の不具合は解決したものと思われる。
「アクティブ電波ホーミングミサイル搭載に関する研究」により、OFP改修によるレーダー視程の伸延が行われた。
スペックデータ
J/APG-1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 16:05 UTC 版)
J/APG-1は、日本の三菱電機がF-2戦闘機用に開発した火器管制レーダー。アンテナ部はアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)式とされており、これによって本機は、アクティブ式としては、世界で初めて量産戦闘機に装備されたフェーズドアレイレーダーとなった[注 1]。一機あたり価格は7億8,000万円。
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