J/APG-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:41 UTC 版)
F-2のマルチロール化改修の一環としてJ/APG-1を改良したもので、2003年(平成15年)度から2009年(平成21年)度まで技術研究本部技術開発官(航空機担当)第4開発室の下で「アクティブ・電波・ホーミング・ミサイル搭載に関する研究」の名目で、AAM-4搭載能力と、AAM-4の性能を十分に活かすためのJ/APG-1レーダーの探知距離、探知領域の大幅な延伸と同時目標対処能力の向上の研究が進められた。 改修内容としては 搭載機器の小型化 小型化により開いたスペースにAAM-4専用の指令送信装置であるJ/ARG-1を追加 信号処理装置を高速のものに交換 超高出力モジュール付空中線 レドームの電波反射特性改善型への換装 探知距離延伸用ソフトウェアの採用 などがあげられる。 特に探知距離は改修によりアンテナ出力が向上したことで、一説ではF-X候補機として名前が挙がっていたF/A-18E/F Block 2搭載のAN/APG-79以上になるとされている。 2010年(平成22年)度から2020年(令和2年)度予算までに「F-2空対空戦闘能力の向上」名目でのべ119機分のレーダー改修・部品購入予算、67機分の機体改修予算が計上されている。改修作業はIRAN(定期修理)時に実施され改修されたレーダーはJ/APG-1(改)からJ/APG-2と型番が改められている。
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