HttpListenerContextとは何？わかりやすく解説 Weblio辞書

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HttpListenerContext クラス

メモ : このクラスは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

HttpListener クラスで使用される要求オブジェクトと応答オブジェクトへのアクセスを提供します。このクラスは継承できません。

名前空間: System.Net
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public NotInheritable Class
 HttpListenerContext

Visual Basic (使用法)

Dim instance As HttpListenerContext

public sealed class HttpListenerContext

C++

public ref class HttpListenerContext sealed

public final class HttpListenerContext

JScript

public final class HttpListenerContext

解説

このクラスは、HttpListener オブジェクトで処理されるクライアントのハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP: Hypertext Transfer Protocol) 要求に関連する情報を提供します。GetContext メソッドは、HttpListenerContext クラスのインスタンスを返します。クライアント要求を表すオブジェクトを取得するには、Request プロパティを使用します。HttpListener によってクライアントに送信される応答を表すオブジェクトを取得するには、Response プロパティを使用します。要求の送信元のクライアントに関する情報 (ログイン名、クライアントが認証されているかどうかなど) を取得するには、User プロパティから返される IPrincipal オブジェクトのプロパティを照会できます。

HttpListenerContext オブジェクトを閉じると、クライアントに応答が送信され、HttpListenerContext が使用していたリソースが解放されます。HttpListenerContext オブジェクトを中断すると、まだ送信されていない場合はクライアントへの応答が破棄され、HttpListenerContext が使用していたリソースが解放されます。HttpListenerContext オブジェクトを閉じるか中断した後で、このオブジェクトのメソッドまたはプロパティを参照することはできません。これを行うと、ObjectDisposedException 例外が発生します。

Windows XP Home Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows Server 2003 プラットフォームメモ : HttpListener クラスを使用するには、Service Pack 2 が必要です。

使用例

クライアント要求のユーザー情報を表示するコード例を次に示します。

public static bool RemoveAllPrefixes(HttpListener
 listener)
{
    // Get the prefixes that the Web server is listening to.
    HttpListenerPrefixCollection prefixes = listener.Prefixes;
    try 
    {
        prefixes.Clear();
    } 
    // If the operation failed, return false.
    catch
    {
        return false;
    }
    return true;
}

継承階層

System.Object
System.Net.HttpListenerContext

スレッドセーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッドセーフです。インスタンスメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。

プラットフォーム

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
HttpListenerContext メンバ
System.Net 名前空間
HttpListener クラス
HttpListenerRequest
HttpListenerResponse

HttpListenerContext プロパティ

パブリックプロパティパブリックプロパティ

	名前	説明
	Request	クライアントのリソース要求を表す HttpListenerRequest を取得します。
	Response	クライアントの要求に応答してクライアントに送信される HttpListenerResponse オブジェクトを取得します。
	User	要求が HttpListenerContext オブジェクトによって表されるクライアントの ID、認証情報、セキュリティロールを取得するために使用するオブジェクトを取得します。

参照

HttpListenerContext メソッド

パブリックメソッドパブリックメソッド

( プロテクトメソッドも参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュアルゴリズムや、ハッシュテーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクトメソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージコレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

参照

HttpListenerContext メンバ

HttpListener クラスで使用される要求オブジェクトと応答オブジェクトへのアクセスを提供します。このクラスは継承できません。

HttpListenerContext データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリックプロパティ

	名前	説明
	Request	クライアントのリソース要求を表す HttpListenerRequest を取得します。
	Response	クライアントの要求に応答してクライアントに送信される HttpListenerResponse オブジェクトを取得します。
	User	要求が HttpListenerContext オブジェクトによって表されるクライアントの ID、認証情報、セキュリティロールを取得するために使用するオブジェクトを取得します。

パブリックメソッド

( プロテクトメソッドも参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュアルゴリズムや、ハッシュテーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクトメソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージコレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)