高速プリンタ 【high speed printer】
ビデオ用高速プリントシステムは、マザーテープの「磁性面」と収録テープの「磁性面」を背中合わせするように密着させて同時に高速走行させ、そこに「一定の強力磁界」または「一定の高熱」を与えると、マザーテープの磁気信号が収録側テープに磁気転写するという原理を応用する。長尺テープ(パンケーキ)を使用するため、製品化にはV-0カセットへの巻き込み作業が必要となる。
◆ビデオソフト高速プリントシステム「スプリンタ」 High Speed Video Duplicating System SPRINTER
1984年、ソニーが開発したビデオテープ高速コピーシステムで、「一定の強力磁界」を瞬時与えることによって収録テープに転写させる方式で、110倍速、135倍速のコピースピードがある。
1991年には送り出し側のマザーテープをエンドレス化する改良を加え、その都度巻き戻す手間を排除したことから、生産性が飛躍的に向上した。更に1995年にはテープ走行速度を秒速8mまで高め、242倍速でのコピーが可能になった。
◆高速ビデオ・デュプリケーション・システム「TMD」 High Speed Video Duplicating System Thermal Magnetic Duplication
1986年、オタリ(株)が開発したビデオテープ高速コピーシステムで、「一定の高熱」を瞬時与えることによって、収録テープに転写させる「熱磁気転写技術」を用いた方式である。
熱源にはレーザー光線を使用し、照射面を130℃以上に加熱し直ちに冷却する。
マザーテープをループにしてエンドレス化する改良を加え、巻き戻しの手間が省け、
実質のコピー時間が大幅に短縮された。テープスピードも150倍速から最高300倍速に改められ、120分のソフトを24秒でコピーすることが可能となった。
◆高速オーディオ・デュプリケーション・システム
オーディオカセットテープの高速コピーシステムは、基本的に送出し側のマスタープレーヤーと収録側のスレーブレコーダーを互いに高速走行させることで高速コピーを可能にしているシステム。高速走行の程度により、録音規格として制定されている周波数特性(録音補償特性)等を調整している。
コピー量の規模により多種の機器が開発されており、少量生産用にカセットテープレコーダーそのものを複数並べたシステムや、大量生産用に長尺テープ(パンケーキ)へコピーした後にC-0カセットに巻き込むシステムがある。
コピースピードは、少量生産用が8〜16倍速、大量生産用が32〜160倍速となっている。
【参】コピー,デュプリケータ, V-0, C-0,パンケーキ
「high speed printer」の例文・使い方・用例・文例
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