F-111C
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:25 UTC 版)
「F-111 (航空機)」の記事における「F-111C」の解説
詳細は「en:General Dynamics F-111C」を参照 オーストラリア空軍がイングリッシュ・エレクトリック キャンベラの後継機として導入した型。当初、オーストラリア空軍はイギリスで開発中であったTSR.2をキャンベラの後継機として導入を検討するが、TSR.2は開発中止になったため、F-111A 18機、RF-111A 6機の導入を決定した。しかしこの計画はF-111Aの機体にFB-111Aの主翼と高強度降着装置を組み合わせたF-111C 24機の導入に変更された。 F-111Cは1968年に初飛行し、オーストラリア空軍に引き渡された。しかし、オリジナルのF-111に構造上の欠点が発見されたために引渡しは一旦中止され、既に引き渡されたF-111Cも返却された。これを受け、アメリカからはF-4E 24機がオーストラリア空軍にリースされた。その後、1973年に改修されたF-111Cの引き渡しが再開され、1982年には損傷予備機としてF-111A 4機が導入され、F-111C相当の改造を行い使用されている。 1983年から1985年にかけてF-111Cのうち18機がAN/AVQ-26 ペイブ・タック・ポッドとGBU-15(英語版)装備のための改修を受け、対艦ミサイルのAGM-84 ハープーン空対艦ミサイルやAGM-88 HARM対レーダーミサイルの使用も可能となった。晩年には、退役したEF-111A/F-111Dを部品取りとし、エンジンを流用するなどして延命を図っていた。F-111はアメリカ空軍からは1996年に全機が退役したため、オーストラリア空軍の装備機は21世紀に入っても使用された唯一の機体であり、更新機種のF/A-18Fの配備が始まる2010年までは使用された。 機体の塗装は一部の試験用機を除き、導入からしばらくの間はアメリカ空軍のF-111と同様に東南アジア迷彩を施していたが、F-111Gの引き渡し後はF-111Gと同様のガンシップグレー単色に変更された。 機体側面より 編隊飛行を行うF-111C KC-135(奥)、F-15(下から3番目)と共に飛行するF-111C
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