F-111Bとは? わかりやすく解説

F-111B

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:25 UTC 版)

F-111 (航空機)」の記事における「F-111B」の解説

詳細は「en:General DynamicsGrumman F-111B」を参照 F-111Bは海軍向けの艦上戦闘機型で、7機が製作された。艦隊防空という任務航空母艦運用のため形状アビオニクスともに空軍型との相違点多く共通点は3割程度しかない着艦時の前方視界確保のため機首空軍型より約2 m短く逆に主翼低速での操縦性確保のため約2 m長いレーダー空軍型とは違い地形追従レーダー装備せず、AN/AWG-9装備し、このレーダーとの組み合わせ長距離空対空ミサイル AIM-54 フェニックス装備するフェニックスウェポンベイに2発、主翼下に4発の計6発が装備可能。 当初要求より10トン上の重量過多となり、度々改修重ねて重量軽減図ったが、結局要求仕様満たす事はできなかった。海軍側としては既にやる気失っており、要求仕様緩和するといった歩み寄り一切見せなかったのである結局は重量超過理由空母での運用は困難と判断され計画キャンセルされる。後に1機のF-111B(機体番号151974)はF-14の開発データ収集使用され1968年7月空母コーラル・シー」で着艦試験行ったが特に問題無く重量軽減対す要求過剰であった事を示している。 ただし、大型機体のため機動性戦闘機としては極めて低かった。つまり、先に開発していたF6Dをわざわざ計画中止にして、あらため代替機として本機開発した意味が小さい事を意味していた。その後開発されたF-14は、F-111Bほどでは無かった重量級大型であったものの、リフティングボディ技術導入自動制御による可変翼後退翼最適化などにより、機動性それなりに優れていた。 その後、この機体アメリカ本国のモフェット・フィールドに移送されNASA航空管制システムのための風洞実験使用され1970年現地解体された。他の機体も2機が墜落事故により喪失、2機が廃棄され、現在は部品取り使われた1機がモハーヴェ砂漠スクラップヤードに、もう1機もモハーヴェ砂漠内のチャイナレイク海軍基地保管されている。なお、後に主翼後述する戦略爆撃機型のFB-111A用いられた。 空母コーラル・シーにて試験を行うF-111B。 離艦するF-111B 着艦するF-111B NASA風洞実験使用されるF-111B

※この「F-111B」の解説は、「F-111 (航空機)」の解説の一部です。
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