EncoderFallback クラス
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)


エンコーディングでは、Unicode 文字をエンコード済みバイト シーケンスにマップします。エンコード済みバイト シーケンスは、ディスクなどの物理メディアに転送したり、通信リンクを通じて転送したりできます。文字はさまざまな方法でマップできますが、特定のエンコーディングは Encoding クラスから派生した型で表されます。具体的には、エンコードの種類の GetBytes メソッドは文字をバイト シーケンスにエンコードし、GetChars メソッドはバイト シーケンスを文字にデコードします。
しかし、入力文字をエンコーディングによって表現できない場合、エンコーディング処理は失敗する可能性があります。たとえば、ASCIIEncoding オブジェクトは、Unicode コード ポイント値が U+0000 から U+007F の範囲外にある文字をエンコードできません。
エンコーディングまたはデコードによる変換が実行できない場合のために、.NET Framework では、フォールバックと呼ばれるエラー処理機構が用意されています。コードでは、定義済みの .NET Framework のエンコーダ フォールバックとデコーダ フォールバックを使用することも、EncoderFallback クラスおよび EncoderFallbackBuffer クラスから派生させたカスタムのエンコーダ フォールバック、または DecoderFallback クラスおよび DecoderFallbackBuffer クラスから派生させたカスタムのデコーダ フォールバックを作成することもできます。
.NET Framework では、エンコーディング変換エラーを処理するため、異なるフォールバック方法を実装する 2 つのクラスが用意されています。EncoderReplacementFallback クラスは、変換できない入力文字の代わりに使用する文字列を作成します。無効な文字の代わりに代替文字列がエンコードされると、エンコーディング処理は残りの入力の変換を引き続き実行します。一方、EncoderExceptionFallback クラスは、無効な文字を検出すると、EncoderFallbackException をスローします。

System.Text.EncoderFallback
System.Text.EncoderExceptionFallback
System.Text.EncoderReplacementFallback


Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


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