DesignerRegion クラス
アセンブリ: System.Design (system.design.dll 内)


DesignerRegion オブジェクトは、ControlDesigner 実装によって生成されるデザイン時マークアップ内の内容の領域を表します。コントロール開発者は、カスタム ControlDesigner 実装内のデザイナ領域を使用して、関連するコントロールのためのデザイン時マークアップ内に別個の領域を定義し、その領域の編集およびイベント処理を提供します。Visual Studio 2005 などのビジュアル デザイナでは、デザイナ領域を使用して、デザイン サーフェイス上のコントロールの個別の領域を表示したり、その領域のユーザー イベントをコントロール デザイナに対して発生させたりできます。デザイナ領域を利用すると、コントロール デザイナ実装を単純化できます。なぜなら、多くの領域ベースの機能は基本デザイナ クラスおよびビジュアル デザイナによって提供されるからです。
DesignerRegion クラスは、デザイン サーフェイス内の領域のクリック、選択、および強調表示など、デザイナ領域の基本機能を提供します。編集を必要としない領域を定義するには、コントロール デザイナの実装で DesignerRegion オブジェクトを使用します。デザイン時に編集可能な内容を持つ領域を定義するには、コントロール デザイナ実装内で派生 EditableDesignerRegion クラスを使用します。コントロール内のテンプレートを表す編集可能な領域を定義するには、コントロール デザイナ実装内で派生 TemplatedEditableDesignerRegion クラスを使用します。
ControlDesigner から派生したクラス内で領域をサポートするには、GetDesignTimeHtml メソッドをオーバーライドし、1 つまたは複数の初期化済み DesignerRegion オブジェクトを DesignerRegionCollection コレクションに追加します。オプションで、OnClick メソッドをオーバーライドして、デザイン サーフェイス上の領域でのマウス クリックを処理できます。
ビジュアル デザイナで領域がどのように表示されるかを調べるには、DesignerRegion オブジェクトのプロパティを使用します。Selectable プロパティは、デザイン サーフェイスでユーザーが領域を選択できることを示すためにオーバーライドします。Highlight プロパティは、ビジュアル デザイナ内の領域を強調表示するために使用します。たとえば、ユーザーが領域をクリックして選択した後にその領域を強調表示できます。DisplayName プロパティおよび Description プロパティは、領域に関する追加の詳細情報を格納または取得するために使用します。特に、Description プロパティは、ビジュアル デザイナにおいて、ユーザーがマウス ポインタをデザイナ領域上に移動したときにツールヒント情報を表示するために使用されます。Designer プロパティは、デザイナ領域を含むコントロール デザイナ オブジェクトのメソッドおよびプロパティにアクセスするために使用します。

System.Web.UI.Design.DesignerObject
System.Web.UI.Design.DesignerRegion
System.Web.UI.Design.EditableDesignerRegion


Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


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