CAV 【Constant Angular Velocity】
CAV [Constant Angular Velocity]
CAV
読み方:シーエーブイ
別名:角速度一定
CAVとは、光ディスク型の記憶媒体を読み出す際の回転制御方式のうち、常にディスクの回転数を等しく保つ方式のことである。CD-ROMドライブなどがCAV方式を採用している。CLV(線速度一定)との対比で言及されることが多い。
ディスク状のメディアは記録するための溝が円周状に彫られている。記録位置がディスクの中心に近づくほど、ディスク一周分の距離が短くなる。同じ速度で回転していれば、中心に近い部分ほど読み取りヘッドなどを通過する速度は高速になる。
ディスクの回転速度を等しく保てば、十分な読み取りを行うために中心部分の記録密度を粗くしておく必要がある。しかし一定速度で回転していれば、読み出しヘッドを不規則に移動させて様々な個所の記録を読み出すランダムアクセスは行いやすくなる。プログラムや文書、画像データなどの場合、(音楽データの再生のように)データの読み出し速度を気にかける必要がなく、また不連続なランダムアクセスを行う場合も多いため、回転数が一定に制御されているCAV方式が適している。
他方、音楽CD(CD-DA)を再生する場合などは、データを安定して読み出す必要があるため、読み出し速度が一定に保たれている必要がある。回転数を制御する方式はCLV(線速度一定)と呼ばれる。CLVは高度な技術を要し、読み出し位置を移動するとシークタイムが長くかかる。CLVは音質を重視する音楽CDの再生機器で用いられている。
光ディスク・ドライブ: | オプトエレクトロニクス Blu-ray disc BD-R CAV CPPM DataPlay DOW |
CAV
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2017年1月) |

CAV(シーエーブイ)は、ディスクメディアの制御方式のひとつで、Constant Angular Velocity(=角速度一定)の頭文字を取ったもの。
ディスクの回転速度が常に一定であるため、内周部分に比べ外周部分の記録密度が低くなってくる。そのため、ディスク全体では線記録密度が一定であるCLVと比較すると容量が小さくなるというデメリットがあるが、ランダムアクセス性能やデータの読み書き速度では優れる傾向にある。
ディスクの回転速度を細かく制御する必要がないため、ディスクメディアの初期から使用されてきた。コンピュータ用の外部記憶装置など、高速なデータ読み書きが必要な用途に向いている。
CAV記録メディアの例
- (標準的な)フロッピーディスク
- 光磁気ディスク(128MBまで)
- レーザーディスクの標準記録モード
- VHD
- ニンテンドーゲームキューブ専用8cm光ディスク
- Wii専用12cm光ディスク
- レコード(原始的な方式による)
ZCAV
これを発展させて、トラックを特定の半径毎にゾーンに分け、外周に行くほど、段階的にセクタと読み書き回数を増やすことで、ディスク全体の記録密度をほぼ一定[1]に保ち、記憶容量を増やすことができる。
この方式をZoned CAVまたはZoned Bit Recording(ZBR)という。
ZCAV 記録メディアの例
PCAV
内周をCAV、外周をCLVとして制御する方式があり、Partial CAVという。
DVD-RAMでのドライブの制御方式は低速度メディアではZCLV、高速メディアではPCAVで制御している。
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脚注
- ^ 正確には、1つのゾーン内の最内周と最外周とで密度に差が出る
関連項目
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