COSPAS-SARSAT 406MHz 遭難ビーコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 23:04 UTC 版)
「緊急ロケータービーコン」の記事における「COSPAS-SARSAT 406MHz 遭難ビーコン」の解説
詳細は「非常用位置指示無線標識装置」を参照 コスパス・サーサットは、政府機関と民間機関の国際的な人道的コンソーシアムとなり、遭難救助活動の世界的な管理者として機能している。無線受信機を搭載した70基以上の人工衛星ネットワークを運用しており、国際的な救難信号周波数となる「406MHz」で送信される全地球上の緊急ロケータービーコンからの信号を検出し、他の衛星との相対的なドップラー周波数シフトからビーコンの地理的座標を2km以内に特定することで該当するファースト・レスポンダーや緊急通報受理機関に対し迅速に情報の提供を行う。 ITU無線通信規則第4節無線局及び無線方式第1.93条の中でコスパスのC/S T.001仕様に準拠したコード化されたデータを50秒毎に送信するものであることが緊急位置指示無線ビーコン局として正式に定義されている。また、「サーサット406MHzビーコン」はコンパス・サーサット衛星受信機と互換性を有しており以下の物が該当する。 Emergency Locator Transmitter(ELT) 航空機用救命無線機は航空機の墜落の際に使用される。 Emergency Position-Indicating Radio Beacons(E-PIRB) 非常用位置指示無線標識装置(イーパブ)は船舶の沈没の際に使用される。 Submarine Emergency Position-Indicating Radio Beacons(SEPIRB) シーパブは潜水艦のみで使用される専用のE-PIRBとなり、緊急時には格納場所から海上に向け射出され、海上で遭難信号を発信する。救難機関に対する同形状の救難信号弾(Submarine Pyrotechnics)があり、水上に到達後、照明弾(フレア)を発射する。 Ship Security Alert System(SSAS) 船舶警報通報装置は外航船に対するテロ攻撃や海賊による襲撃の際に使用される。 Personal Locator Beacons(PLB) PLBは個人で使用される携帯型の緊急通報機器となり、通常の消防警察など緊急通報受理機関に対し携帯電話やトランシーバーなどで通報できない場所で使用され、船舶からの転落や漂流、救命ボート、潜水士などで使用され、オーストラリアでは一部の警察署やニューサウスウェールズ州の国立公園野生生物局などで一般ハイカー向けに無償での貸し出しが行われている。
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