Buttressとは? わかりやすく解説

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buttress

別表記:バットレス

「buttress」の意味・「buttress」とは

「buttress」は、英語の単語で、主に建築分野使用される。壁や建物の構造支えるための補強部分を指す。また、比喩的には、主張理論補強支持する証拠根拠意味する

「buttress」の発音・読み方

「buttress」の発音は、IPA表記では /ˈbʌtrɪs/ となる。これをカタカナ置き換えると「バトリス」となる。日本人発音する際のカタカナ英語読み方も「バトリス」となる。

「buttress」の定義を英語で解説

「buttress」は、英語で「a projecting support of stone or brick built against a wall」と定義される。これは、「壁に対して建てられた石やレンガ突出した支え」という意味である。

「buttress」の類語

「buttress」の類語としては、「support」、「brace」、「reinforce」などがある。これらはいずれも何かを支える、補強するという意味合いを持つ。

「buttress」に関連する用語・表現

「buttress」に関連する用語としては、「flying buttress」がある。これは、ゴシック建築特徴的な、壁から離れたによって壁を支え構造を指す。

「buttress」の例文

以下に「buttress」を使用した例文10個示す。 1. The cathedral was supported by several buttresses.(大聖堂はいくつかのバトレスによって支えられていた。) 2. The lawyer provided evidence to buttress his argument.(弁護士自分主張補強する証拠提供した。) 3. The buttress was built to prevent the wall from collapsing.(バトレスは壁が崩れるのを防ぐために建てられた。) 4. The flying buttress is a characteristic feature of Gothic architecture.(フライングバトレスはゴシック建築特徴的な特徴である。) 5. The theory was buttressed by the new evidence.(その理論新たな証拠によって補強された。) 6. The buttress supports the weight of the roof.(バトレスは屋根重さ支えている。) 7. The argument was buttressed by facts.(その議論事実によって補強された。) 8. The buttress was added to strengthen the structure.(バトレスは構造強化するために追加された。) 9. The buttress was designed to distribute the load.(バトレスは荷重分散するように設計された。) 10. The new data served to buttress the hypothesis.(新たなデータ仮説補強するために役立った。)

バットレス【buttress】

読み方:ばっとれす

⇒控(ひか)え壁(かべ)

登山で、山頂稜線向かってそれを支えるように切り立っている岩壁胸壁。「北岳—」


控え壁

(Buttress から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 03:12 UTC 版)

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ウェストミンスター寺院にある控え壁の例(後ろに隠れて見えているのが飛び梁)

控え壁(ひかえかべ)またはバットレス (Buttress) は、建築構造の一つであり、建物本体を構成する主に対して直角方向に突き出した補助的な壁を作ることで、適切な支柱を持たない屋根の重量によって主壁に生じる横荷重を受け止めて、主壁を支持・補強する役割を果たす。

このような構造は主に古い時代のヨーロッパなどの組積造建物に多く見られ、模様などの彫刻と共に独特の外観を生み出している[1]

歴史

古代

ローマ時代の建築物はヴォールトが広い場合にはその推力を支持するために隔壁が設けられ、廊下が区切られた平面構造となっていたので、控え壁が目立つことはなかった。一方、ローマ時代の浴場建築(例: ローマ浴場のテピダリウム)では、隔壁が背の高いアーチ形天井の高さまで開いており、上部が柱頭のような装飾を持ち、壁龕(へきがん)状となっている控え壁の例が見られる[2]

明確にアーチによる荷重を受ける目的で控え壁を駆使するようになった例はビザンティン建築に見られる。コンスタンチノープル(現イスタンブール)のアヤソフィア大聖堂では、ドームに切石の大アーチを架けており、壁の補強として建物内外に控え壁が設けられている[3]

中世以降

初期ロマネスク様式の教会では、控え壁は壁面を分節し、外部を飾るためだけに使用された単純で直線的な柱状の構造であった。時代が下り、教会堂内部の天井にヴォールト構造が取り入れられるようになると、控え壁が複数の段を持ち、上部と下部で厚さに変化が付けられるようになる[4]

12世紀に入り、リブ・ヴォールトが導入され、それが身廊にも適用されるようになると、控え壁は教会建築における必須の要素となった。時代と共に教会堂の天井高と幅は広がり、増大するヴォールトからの横荷重を受け止めるために、控え壁も幅が広がり厚く強固になったが、控え壁が内部への採光を阻害することや審美的な観点から、控え壁の上部は力学的に必要な斜方向の支えだけを残し、外壁に対して空中で架けられた「飛び梁」(フライング・バットレス)を生み出した。この飛び梁はゴシック時代の教会堂の大規模化を実現する上で重要な発明となった[5]。ゴシック期以降の控え壁には、頂上部分の小尖塔ガーゴイルなど、さまざまな装飾が施されている。

現代日本における控え壁について

JIS規格に基づいた補強コンクリートブロック[6]製の塀を建造するにあたり、高さが1.2メートルを超える場合には横幅3.4メートル以内ごとに控え壁を設けることが建築基準法施行令第62条第8項第5号の規定で義務付けられている[7]

脚注

  1. ^ Sturgis, Jr., Russell (2009(初版発行)). A Dictionary of Architecture and Building - Biographical, Historical, and Descriptive - Vol 1. READ BOOKS. pp. pp. 396-404. ISBN 9781444648898 
  2. ^ Kimball, Fiske; George Harold Edgell (2001). History of Architecture. Research & Education Assoc.. pp. p. 131. ISBN 9780878913831 
  3. ^ Fletcher, Banister; Dan Cruickshank (1996). Sir Banister Fletcher's a history of architecture. Architectural Press. pp. pp. 201,. ISBN 9780750622677 
  4. ^ Parker, John Henry (1840). A glossary of terms used in Grecian, Roman, Italian and Gothic architecture. pp. pp. 34-35 [1]
  5. ^ 佐藤達生『西洋建築の歴史』河出書房、2010年、p. 124。 ISBN 978-4-309-76069-8
  6. ^ 09. 材料 : ブロック及び鉄筋(設計基準2条1、2)”. ブロック塀大辞典. 社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会. 2018年6月19日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年6月19日閲覧。
  7. ^ 建築基準法施行令第62条第8項”. 電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ. 総務省行政管理局. 2018年6月19日閲覧。

参考文献

関連項目



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