89式ベースジャバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 07:35 UTC 版)
「ベースジャバー」の記事における「89式ベースジャバー」の解説
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が初出。第二次ネオ・ジオン抗争に地球連邦軍及びロンド・ベルが使用した宇宙用SFSである。ティターンズが使用したSFS、ゲターの後継機で、宇宙世紀0089年にロールアウトした型式という設定である。「89式」の名称は、『機動戦士ガンダムUC』のOVA版への登場に際してつけられたもので、『逆襲のシャア』の際には前述の大気圏内用と区別されず、単に「ベースジャバー」と呼称されていた。 MSの行動半径を3倍に伸ばすブースターで、完全にMS輸送に特化しており、非武装である。機体上下に各1機のMSを搭載可能。基本的はMS側から操作されるが、コックピットを備えており有人宇宙艇としても使用できる。 機体後部に固体ブースターを装着することで移動距離延長が可能で、映画『逆襲のシャア』劇中ではアムロ・レイがνガンダムを受け取るため、ラー・カイラムから月のアナハイム・エレクトロニクスフォン・ブラウン工場への移動に本機に搭乗した際、このブースターを使用した。映画『機動戦士ガンダムNT』では、同様のレイアウトで後述の94式ベースジャバーのブースターを連結し、最終決戦の場面でミシェル・ルオらが搭乗している。『機動戦士ガンダムUC』では搭載MSが1機の際は機体下部にプロペラントタンクを装着し、航続距離の延長が可能とされている。 映画『逆襲のシャア』では、ベースジャバーはゲタという愛称でも呼ばれており、劇中でアムロ・レイがベースジャバーをそのように呼ぶ場面がある。小説『ベルトーチカ・チルドレン』での描写によれば、ネオ・ジオンが用いるシャクルズに対しても、「下駄」(ゲタ)と呼ぶことがパイロットの間で広まっているとされる。後年の『機動戦士ガンダムUC』でも同様に、89式ベースジャバーを 「ゲタ」と呼ぶ場面がある。なお『ベルトーチカ・チルドレン』でも『UC』原作小説でも、「ゲタ」の語源が日本の履き物であることは知られていないと言及されているが、ベースジャバーの前世代のSFSであるゲターが普通名称化したという設定なのか、あるいはゲターの登場以前からあった俗称という設定なのかは明らかではない。
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