73_(雑誌)とは? わかりやすく解説

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73 (雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 04:42 UTC 版)

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73
編集者 ウェイン・グリーン
カテゴリ アマチュア無線
刊行頻度 月刊
創刊年 1960年
創刊号 1960年10月
最終号
— 号
2003年9月
第514号
発行元 Wayne Green Inc
アメリカ合衆国
言語 英語
ISSN 1052-2522
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73(セブンティースリー、OCLC 22239204)は、1960年から2003年にかけてアメリカ合衆国で発刊されていたアマチュア無線に関する月刊誌である。技術記事を重視していたことと、創立者・発行者のウェイン・グリーンが執筆した各号の長編社説で知られていた。雑誌のタイトルの73は、アマチュア無線用語で"Best regards"[注釈 1]を意味する。

歴史

73誌の創刊号は、ニューヨーク州ブルックリンに置かれたグリーンの事業所から1960年10月に発行された。主要な寄稿編集者はケン・セッションズ(Ken Sessions, K6MVH)であり、146.76メガヘルツのFM送信周波数について言及したコラム「The Chronicles of 76」を書いた。セッションズは、アマチュア無線をテーマにした本を多数執筆し、雑誌に掲載されたハウツープロジェクトの多くを手がけた。他に、ジーン・シェファード英語版(K2ORS)も記事を執筆した。

ARRL Letterでは、「73誌は、SSB、FM、ソリッドステート英語版、簡単な自作プロジェクト、パーソナルコンピュータとアマチュア無線の融合の先駆的な推進者だった」と評している。1962年に編集本部がニューハンプシャー州ピーターボロ英語版に移転した。1970年代から80年代にかけての1冊の平均ページ数は300ページを超えた[1]

73誌は編集コラム"Never Say Die"でも知られていた。コラムでは、グリーンはセッションズと共に、しばしばアメリカ無線中継連盟(ARRL)を批判していた。"Never Say Die"という題名は、グリーンのコールサインW2NSDのサフィックスのバクロニムである。グリーンは後に『デスクトップ・コンピューティング』(Desktop Computing)、『キロボー・マイクロコンピューティング英語版』(Kilobaud Microcomputing) 、『80マイクロ英語版』(80 Micro)などのマイコン雑誌を創刊し、『バイト』(Byte)の創刊にも関わった。

廃刊

73誌は、創刊43年目の2003年9月号(第514号)で廃刊した[2]。2003年10月・11月合併号も計画されたが、発刊されることはなかった。ウェイン・グリーンは、廃刊の主な理由として広告収入の減少による財政的圧力を挙げた[3]

脚注

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注釈

  1. ^ 手紙の末尾につける文言で、日本語の「敬具」などに当たる。アマチュア無線では、"73"は(男性に対する)別れの挨拶の言葉として使われる。

出典

  1. ^ “73 Magazine November 1978 (#218)”. 73 Magazine for Radio Amateurs (Peterborough NH: 73 Inc) (218). (November 1978). https://archive.org/details/73-magazine-1978-11. The November 1978 issue has 324 pages.
  2. ^ “Have You Read These Articles?”. Homing In. http://www.homingin.com/latest.html 2016年12月11日閲覧。 
  3. ^ 73 Magazine Says '73 and QRT'”. October 11, 2003. The ARRL Letter, Vol 22. 2003年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月10日閲覧。

外部リンク


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