72時間先までの予報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 03:00 UTC 版)
台風番号 - (西暦下2桁)○○年○○号となる。気象庁では全般台風情報などにおいて「(年号)○○年第○○号」と読み替える。民間では、「第」や年を省略して「台風○○号」と呼ぶことが多い。 台風の中心位置 - 緯度、経度とも0.1°単位。全般台風情報では分単位に置き換えられる。台風の中心位置には3段階の解析精度があり、「正確」(約60km以下)、「ほぼ正確」(60〜110km)、「不正確」(約110km以上)の3種類となる。 台風の大きさ、強さ - 強風域の大きさと最大風速から区分される。強風域が500km未満、最大風速が33m未満の場合には使用しない。 台風の存在位置 - 主に海域名。陸地に近い場合は都市からの距離になる。 進行方向と速度 - 方向は16方位。速度はkm/hとノットが用いられる。10km/hに満たない速度では「ゆっくり」という表記になる。ほとんど停滞している場合においては進行方向は使用しない。 中心気圧 - 観測所に近い場合を除き観測値ではなく、ドボラック法による解析値である。 最大風速 - 10分間の平均風速の最大。m/sとノットの2種類の単位が使われる。通常は「中心付近の最大風速」となるが台風の構造によっては「中心付近の」が外される場合がある。 最大瞬間風速 - 2007年4月18日より新たに加えられた要素。m/sとノットの2種類の単位が使われる。テレビなどの報道では最大風速より最大瞬間風速が用いられることが多いためより直感的な情報となる。 暴風域 - 風速25m/s以上の暴風が吹くおそれのある範囲を円形で示す。 強風域 - 風速15m/s以上の強い風が吹くおそれのある範囲を円形で示す。暴風域や強風域においては地面の摩擦や地形の影響などが加味されていない。暴風域内でありながら風が弱くても台風の移動による風向きの変化により急激に風が強まるおそれがあるので警戒を緩めてはいけない。 予報円 - 任意の予報時刻において台風の中心が進む範囲を円形で示す。現在は予報円に入る確率を70%として運用されている。12,24時間後は3時間ごとに、48,72時間後は3・9・15・21時の解析で発表される。12時間後の予報は省略されることもある。2007年4月18日より日本に接近し台風においては新たに3,6,9,15,18,21時間後の予報円が追加される。また、台風進路予報図において予報円の中心を結ぶ線が表示される。 暴風警戒域 - 台風の中心が予報円内に進んだ場合において、暴風域に入る可能性のある範囲。予報期間が長くなるほど暴風警戒域は大きくなるが必ずしも暴風域が大きくなるわけではない。なお、2007年4月18日より台風進路予報図において従来の円形から予報期間中の暴風警戒域を囲む線となる。 1時間後の推定位置 - 台風の現況と情報の発表に1時間前後のずれがあることから日本に接近した台風において現況と同様の情報が発表される。
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