714X
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714Xは、生物学者ガストン・ネサンがガンをはじめとする変性疾患を対象に開発した免疫力改善製剤。アメリカでは使用および輸入が禁止されているが、カナダでは通常医療をやり尽くした末期のガン患者に対し、代替医療(選択医療)として合法的に認可されている。 それ以外の国に対しては、製造会社のオンラインサイトを通じて販売されている[1]。
- ^ “714-X (PDQ®) Health Professional Version” (英語). アメリカ国立生物工学情報センター. 2023年9月23日閲覧。
- ^ “714-X (PDQ®) Patient Version” (英語). アメリカ国立がん研究所. 2013年12月29日閲覧。
- ^ “714-X” (英語). American Cancer Society. 2010年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月29日閲覧。
714-X
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「714X」も参照 観察の末、彼はクスノキの樹液に注目し、それを製剤化。免疫強化剤「714-X」と命名した。「714-X」の名前は、ガストン・ネサンのイニシャル(GとN:アルファベットの第7と第14の文字)、および彼の出生年である1924年の24からアルファベットの第24の文字「X」をとって命名された。 「714-X」は、リンパ組織(鼠径リンパ節)に注射で投与する方法、もしくは吸入器(ネブライザー)を使って肺から吸収させる方法で用いられ、如何なる種類の癌に対しても投与開始後3週間で、完治率75%の治癒率を示したと主張された。 「714-X」は、窒素、アンモニウム塩、塩化ナトリウム、エタノールなどと結合したカンファー(樟脳)から成る製剤であると宣伝されたが、アメリカ食品医薬品局(FDA)の分析によれば、94%の水と0.01%未満の樟脳および他の塩類から構成されていることが判明した。 人に対する安全性及び治癒効果についての論文は一例も報告がなく、またごく小さな規模で実施された動物実験でも有益な治癒効果は見られず、米国癌学会 (The American Cancer Society) は、「714-Xがガンあるいは他のいかなる病気に対しても治癒的効果を持つという科学的な証拠は一切ない。」との声明を出した。 この「714-X」が薬品として正式に認可されていない時期、ガストンは薬事法違反で摘発された。カナダに移住した後は、「714-X」投与によって末期癌患者が死亡したという嫌疑での訴訟が起こり、最も重ければ殺人罪で終身刑もあり得たが、X-714使用者たちによって結成された「ガストン・ネサンを守る会」の活動もあり、無罪となった。その後カナダにおいて714-Xは末期の癌患者への使用が認可された(この認可を受けたものには、「通常療法に見放された末期の癌患者に限って、使用を許可する」として、カウンセリングや食事療法など患者の心理的な安心を図るための幅広い治療法が含まれる)。
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