6 Intermezzi Op.4とは? わかりやすく解説

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シューマン:6つの間奏曲

英語表記/番号出版情報
シューマン6つの間奏曲6 Intermezzi Op.4作曲年1832年  出版年1833年  初版出版地/出版社Hofmeister 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 イ長調 Allegro quasi maestoso A-dur3分00 No Image
2 ホ短調 Presto e capriccioso e-moll3分30秒 No Image
3 イ短調 Allegro a-moll4分00 No Image
4 ハ長調 Allegretto semplice C-dur1分20 No Image
5 ニ短調 Allegro moderato d-moll4分00 No Image
6 ロ短調 Allegro g-moll3分00 No Image

作品解説

2008年6月 執筆者: 齊藤 紀子

 シューマン22歳時に作曲した作品作品1のピアノ作品、《パピヨン蝶々)》が出版されたのは前年のことである。シューマンの日記からは、4月から7月にかけて、この作品練り続けていたことがわかる。この作品楽譜は、作曲翌年にあたる1833年秋にライプツィヒ出版された。作曲家カリヴォダ献呈されている。

第1曲目 アレグロ・クアジ・マエストーソ イ長調 4分の3拍子
 4つの音によるモティーフで始まる曲。このモティーフには、シューマン初恋女性アグネス人妻であった)の名を音名なぞらえたものからできている(A-G(is)-[N]-E-Es[S])。中間部は、実らなかったこの初恋の、焦がれるような夢見の時を思わせる。曲全体通してフレーズ長短対比や、カノンによる書法積み重ねなど、シューマン特徴的な手法多くみられる

第2曲目 プレスト・ア・カプリッチョ ホ短調 8分の6拍子
 この曲は、左右の手ユニゾンで始まる。中間部には、ゲーテの『ファウスト』からの引用、「わたしの安らぎ去った」が添え書きされている。ちなみに、第1曲目前述アグネスは、シューマンの「愛すシューベルト」がこの『ファウスト』を基に作曲した歌曲、<糸を紡ぐグレートヒェン>を、18歳時にシューマン伴奏歌っている。

第3曲目 アレグロ・マルカート イ短調 4分の3拍子
 この曲では、アグネスは、「A-Gis-E-Dis」の4音となって登場する激しさ溌剌さを兼ね備え若々しさ感じられる。そして、和音妙なる移ろい味わい深い和声となっている。

第4曲目 アレグロ・センプリチェ ハ長調 8分の12拍子
 この曲集の中では比較規模小さい曲である。和音多用しており、所々連打や、半音階的な細かい音価動きみられる。第7小節から第8小節にかけては、この間奏曲集と同じ年に作曲された《ピアノ四重奏曲》の一節聞かれる

第5曲目 アレグロ・モデラート ニ短調 4分の3拍子
 多声的に書かれ部分と、左右の手ユニゾン部分ホモフォニック部分とが対置されている。中間部は、カノンによる書法特徴的である。シューマンは、この曲について7月13日付の日記次のように綴っている。「愛する第5間奏曲。僕の心はすべてこの中入っている。言い尽くすことのできない愛から生まれたこの曲に。」

第6曲目 アレグロ ロ短調 4分の3拍子
 左右の手ユニゾンで始まる。大きなフレーズ分散和音添えられ部分みられる。この曲の弾き始めは、前の第5曲目からのアタッカはなっていない。そのぶん心身準備が必要とされていると言うこともできるだろう。

 この間奏曲集は、第3曲目から第5曲目までをアタッカ演奏するよう、指示されている。




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