5章あらすじ
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1941年。ウクライナ侵攻作戦に合流すべく、ヴァイル少尉の部隊は同盟国ルーマニアのカルパチア山脈付近を行軍していたが、濃霧のために道を見失い、ルスカティンシェ村に迷い込む。村はずれにはラーピス(ローマ時代の遺跡)が 気を失っていた少尉が目を覚ましたとき、兵士3人が死んでいた。3人全員が、首筋に2つの穴が穿たれ、血の気を失い恐怖に顔を歪ませている。怒りに駆られて攻撃的になった少尉を、伍長が抑える。村の司祭は要望として「村はずれのラーピスに決して近づいたり、傷つけたりしないこと」「死んだ兵士たちを村独自のやり方で弔うこと」を述べる。曰く「遺体の胸に杭を打つ」のだと聞かされた少尉は、迷信にたぶらかされかけたと激高し、暴言と共に司祭をめった打ちにしたあげく射殺して、村人たちに「非協力的な輩は串刺しだ!」と言い放つ。少尉は食料と燃料を要求するも、村長はこの貧村では不可能と言い、村はずれの「D**伯爵夫人」に頼るよう助言する。 美貌の伯爵夫人は少尉を歓迎し、続いて司祭は貴族殲滅を企てる社会主義者の一味であり、彼を殺してくれたことを感謝すると述べる。続いて「ラーピスの地下には社会主義者のアジトが隠されている。破壊して欲しい」「村人も全員アカであり、ドイツ軍の手で皆殺しにするべき」と言い出す。少尉は思考が鈍りつつも、第三帝国軍人の誇りを以て反対するが、ドラキュラ伯爵夫人は命じる。「我が夜の子らを解放せよ。ツァトゥグァを縛めるラーピスを破壊せよ。村人を殺せ、殺せ、殺せ!」 少尉が夢から目覚めたとき、伍長が「胸に杭を打ち込まれて」死んでいた。怒りに駆られた少尉は、兵たちに山砲でラーピスを破壊し、村を滅ぼすよう命じる。伯爵夫人に血を吸われたゲルマン兵たちは、狂戦士と化し、略奪と虐殺に酔いしれる。司祭を殺された復讐のために少尉を伯爵夫人のもとへとやった村長の目論見は裏目に出た。伯爵夫人は本来の老婆の姿を現し、ドイツ軍人たちを「夜の子ら」への餌にする。
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