5筋交換型中飛車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 06:37 UTC 版)
居飛車側の角道が止まっている(又は止まった)際に5筋の歩を交換しておく中飛車で、1歩を活用できるうえ、飛車先に金銀を配置しやすい、中飛車の得を活かすことができる。
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5筋交換型中飛車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/22 01:30 UTC 版)
△持ち駒 なし ▲持ち駒 なし第2図 ▲5五歩まで 初手▲7六歩に△8四歩なら▲5六歩とし、△5四歩なら▲5八飛(すぐ▲5五歩△同歩▲同角もある)△6二銀(△3三角と角道を開けるのは▲2二角成~▲5三角で馬をつくる順もある)▲5五歩から5筋交換型中飛車に構える事が可能である。以下△同歩▲同角に△4二玉または△5二金右。△8五歩や△3四歩などであると6二に銀がいるので▲3三角成の両王手で詰みとなる。 他に▲5五歩△同歩▲同飛もあり、このため手順中、後手は▲5六歩に△6二銀や△3四歩で▲5五歩と位を取らせて指す指し方が登場した。 一方で初手▲7六歩に△3四歩とされると、▲5六歩には△8八角成があり、▲同銀▲同飛どちらでも△5七角打ちから馬をつくる順がある。 この他、△3四歩に▲5八飛としてから指す順もある。これも中飛車では△8八角成▲同銀△4五角などの筋がある。これには▲5六角などのあわせで先手も▲2三角成を狙う指し方で応戦する順などや、▲5六歩△2七角成▲5五歩で△同歩なら▲同飛△4二玉▲2五飛から▲2三飛成を狙うなど、敢えて馬を作らせて指す指し方もある。したがって後手も△8四歩とし、先手も▲5六歩として一局の展開となる。以下△5四歩に▲2二角成△同銀に▲5三角であると以下△4四角▲8六角成△9九角成▲7七桂または▲7八銀△4四馬の乱戦も予想される。△5四歩に代えて△6二銀なら▲5五歩など。 戻って△5四歩に先手が▲4八玉とし、そこで△4二玉なら先手から▲2二角成△同銀▲7五角がある。したがって▲4八玉に△6二銀とし、▲3八玉に△8五歩であると▲2二角成△同銀▲5五歩△同歩▲同飛もしくは△6二銀に▲5五歩△同歩▲同角△同角(△8六歩はもちろん▲3三角成で詰み)▲同飛△4二玉▲5八飛~▲5五歩などで一局。先手は5筋歩交換前に▲3八玉もしくは▲7八金を入れておかないと、序盤は常に△4五角の筋が生じている。 なお、手順中の△8八角成▲同飛は大野流の向かい飛車という別の戦術として知られ、以下△5七角と打たせて▲6八銀から▲5七銀と左銀を活用するのと、角を早くに手放させて居飛車側の攻めを緩和している。
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