3L TDI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:28 UTC 版)
「フォルクスワーゲン・ルポ」の記事における「3L TDI」の解説
1.2リッター3気筒ディーゼルエンジン搭載の 3L TDI は「3リッターカー(100kmの距離を3リッターの燃料で走破できる車)」としてフォルクスワーゲン社の技術力をアピールした。グレード名にある3L も、3リッターカーであることに由来している。当時のグループ会長フェルディナント・ピエヒは「21世紀までに3リッターカーを市販する」とかねてから公言しており、このルポ 3L TDI の販売が1999年から開始されたことでそれが果たされた。燃料(軽油)の廉価さに加えて、二酸化炭素の排出量の少なさからディーゼルエンジンに対して評価の高いヨーロッパを中心に販売された。 標準より薄いガラスや軽量素材(アルミニウムやマグネシウム)の採用による軽量化が施され、車重は標準モデル比でおよそ200kg軽い830kgとなっている。ATにはECO と呼ばれるモードが用意され、このモードが選ばれている間は停車時にアイドリングストップシステムが作動、走行中は積極的に高いギアを選択する制御プログラムとなり、燃費向上を助ける。ほかにも、ボディ前面の空気取り入れ口の形状見直しによる空気抵抗の低減、転がり抵抗の小さいタイヤの採用など、燃費向上のための設計は多岐にわたる。 3L TDI の低燃費をアピールした広告(映像、および紙媒体)は、2000年のカンヌ国際広告祭で金賞を受賞した。
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