21世紀における事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:24 UTC 版)
「ムハンマドの表象」の記事における「21世紀における事件」の解説
21世紀はその幕開けから、ムハンマドの表象に関して様々な論争が起こった。現代において描かれたカリカチュアやコミックだけでなく、過去の歴史的な美術作品についても問題となった。 ドイツの週刊誌シュピーゲルは、1999年12月に千年紀の終わりに向けて書かれた道徳訓と同じページに「道徳の使徒」としてムハンマド、イエス、孔子、イマヌエル・カントの画像を掲載した。その翌週から、出版社にはムハンマドの画像を印刷したことに対する抗議や不服申し立て、脅迫行為が続いた。トルコのテレビ局Show TV(英語版)が編集者の1人の電話番号を放送したことで、この編集者には毎日抗議の電話がかかってきた。 ドイツ・イスラム中央評議会の理事長だったナディーム・エリヤスは、ムスリムの感情をあえて傷つけることのないよう、ふたたびこの画像を掲載することのないようにとの声明を発表した。エリヤスはまた、ムハンマドの顔を白塗りにすることを提案している。 2001年6月、シュピーゲルはイスラムの法を考慮したうえで、表紙にムハンマドの顔を白塗りした画像を掲載した。ホーゼマンの同じ絵は1998年のイスラム特集号でも掲載されていたが、このときはほとんど抗議は受けなかった。 2002年、イタリア警察は、テロリストによるボローニャにある教会の破壊計画を阻止したと発表した。この教会は、ムハンマドを描いた15世紀のフレスコ画を収蔵していた。 修正されたムハンマド画の例としては、ユタ大学の1940年の壁画がある。この絵の下にはムハンマドの名前があったのだが、2000年にムスリムの学生からの要望を受けて名前の表示が消された。
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