2018年本白根山噴火の影響について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 08:18 UTC 版)
「草津温泉スキー場」の記事における「2018年本白根山噴火の影響について」の解説
草津白根山にある湯釜に対しては、活発な活動が見られるため気象庁による監視体制が敷かれている。しかし、専門家の予測に反して、2018年1月23日午前10時2分頃に、本白根山にある鏡池付近から、目立った前兆もなく約3000年振りとなる噴火が突如として発生した。後に山頂部ゲレンデ脇わずか数百メートル程度の場所が水蒸気爆発により噴火したと判明している。ゲレンデやロープウェイのゴンドラは、平均20センチの大きさの噴石による砲撃を受けているような状況に置かれ、スキー客や、スキー場において訓練中であった陸上自衛隊第12ヘリコプター隊の自衛隊員らが被害を被った(当初雪崩による被害という情報だったがのちに噴石による被害と訂正された)。多数の噴石が飛来して来る中、大勢の人間が頑丈な建物に避難するために逃げ惑っていた。結果として1名(自衛隊員)が死亡・11名がけがをした。今回の噴火口は複数で、本白根第2ロマンスリフトのすぐ脇でも噴火した模様である。 これに伴い、翌1月24日より、天狗山ゲレンデと御成山ゲレンデのみで営業を再開。1月27日からは青葉山ゲレンデでも営業を再開した。 ロープウェイは噴石の直撃により山頂駅の屋根に穴が開いたほか、ゴンドラの窓ガラスが割れるなどの被害を受け、噴火後から運休。施設の一部が立入禁止区域に含まれた。火口のうち一つはロープウェイから100メートル程度の至近距離にあるため、草津町の黒岩信忠町長は「警戒区域から外すことは難しい。どこかで重い決断をすることになる」と廃止も視野に検討する考えを示した。そして同年2月9日、再開することなく廃止とする旨が発表された。山頂駅には各種観測機器が設置されているため、廃止後も存置される予定となっている。
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