2016年–2019年: 2部構成のアルバム
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「オーロラ (歌手)」の記事における「2016年–2019年: 2部構成のアルバム」の解説
オーロラは、デビュー・アルバム発表の翌日、すでに次作に収録されることになる曲を作り始めていたという。2018年の1月、オーロラは南フランスのスタジオ兼シャトーに入り、1ヶ月かけて新作の録音をおこなった。プロデュースには、アシェル・ソルストランド(英語版)、ロイ・カー(英語版)、ティム・ブラン(英語版)が参加し、オーロラ自身もプロダクションに関わった。新しいアルバムについてオーロラは、同年5月のインタビューにおいて、前作のストーリーのいくつかを持ち越しているとともに、感情的で、すこし政治的で、そして官能性を主題としていると述べた。また9月には、(前作の主題として示したように)自分自身の戦士となり、自らの内なるデーモンと折り合いをつけてより優った能力を手に入れたリスナーを、自分には物事を気にかける能力がないという感覚から解き放ち、その能力で他の人のための戦士にもなれるのだと示すことが主題となると語っている。 同年5月の時点でオーロラは次の作品は11曲入りのアルバムになると語っていたが、9月に2部構成のアルバムの前半として8曲入りの『インフェクション・オブ・ア・ディファレント・カインド(ステップ1)(英語版)』をサプライズ的に発表した。この作品についてオーロラはとっても力を与えるもの(empowering)であり多くの曲は、人々が自分自身のために選び取ったり、復讐のために戻ってきたりすることについてであると語っている。オーロラ自身はタイトル・ソングをこれまでで最も重要な曲と位置付けているが、最も話題を呼んだのは「クイーンダム」である。この「クイーンダム」のミュージック・ビデオについてのインタビューでは、ゲイ・コミュニティへの共感を語っており、内省的な前作に比べより外向きな作風になったことは、初めてのツアーにおいてファンとの間でおこなった交流に起因するとも述べている。 2019年6月には前作のフォローアップである『ディファレント・カインド・オブ・ヒューマン(ステップ2)(英語版)』が発表された。Gokhman (2019) はこの作品について、人生を向上させるよう内的に促すものであった『ステップ1』に対し、世界の変革を後押しするものであると評した。オーロラ自身によると、この作品はより深く私たちの内的な過程について扱ったものであり、また自身の感情の振れ幅の大きさが反映されており、そして後述するように、その感情には変革への備えであるような怒りが含まれているのだという。そのような変革の対象の一つである自然は、この作品の主要な主題に含まれている。また同時期のインタビューにおいてオーロラは、自身が以前よりもはっきりと政治的になっていると述べている。 この間、2018年12月にはドキュメンタリー『オーロラ 私の歌を探して』が公開されている。また、2019年4月に発表されたケミカル・ブラザーズの『ノー・ジオグラフィー(英語版)』には3曲提供し、みずからボーカルも担当している。その他、子供向けのアンソロジー番組『世にもおぞましい物語(英語版)』でナレーターを務めたり、実写版『ダンボ』の予告編で「ベイビー・マイン(英語版)」を歌うなど、活動を多様化させてる。
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