2014年-2016年:ザ・ロンドン・セッションズ
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「メアリー・J. ブライジ」の記事における「2014年-2016年:ザ・ロンドン・セッションズ」の解説
2014年前半におけるディスクロージャーやサム・スミスといったイギリスの新勢力とのコラボの刺激はメアリーに新たな展開をもたらし、次作アルバムはロンドンで録音されUKの新鋭音楽シーンを表現するものとなっていった。当初次作アルバムの総監修はノーティ・ボーイ(英語版)ことシャヒード・カーン(Shahid Khan)が務めると噂されていたが、これまでもメアリーと組みヒットアルバムを生み出してきたロドニー・ジャーキンス(英語版)が総プロデュースすることとなった。 ロドニーの指揮の元、集結したプロデューサー陣はディスクロージャーを始め、ノーティ・ボーイ、エッグ・ホワイト(英語版)、ジミー・ネイプス(英語版)、スティーヴ・フィッツモーリス、サム・ローマンズ(英語版)などといったイギリスのダンス・ソウルを支える気鋭のクリエイターに、ソングライターにはメアリーの他、サム・スミスらが加わった。 そして待望の12作目となるスタジオアルバム『ザ・ロンドン・セッションズ』(The London Sessions)が2014年11月に発売された。この革新的なアルバムは、変化を恐れずに挑戦したメアリーの試みが感じられ、イギリスの『ガーディアン』紙の評価も高かった。しかしながら、全米チャート最高位は9位に留まり、セールス的にも初めて50万枚を下回る売上数となった。 とはいえ、商業的な伸び悩みに反して、メアリーの果敢な挑戦に対する業界の評価は非常に高く、ビルボード誌やイギリスのiTunesでは、2014年のベストR&Bアルバムに選出された。また、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベスト・アルバム賞で4位となり、『ローリング・ストーン』誌のベストR&Bアルバムでは6位となった。その他、『タイム』誌では、「2014年最も過小評価されたアルバム7選」の中に入るなど、作品の質的には良いものであった。 アルバム発表後の2015年6月から11月にかけては、北米やヨーロッパ、シンガポールなどを廻る「ザ・ロンドン・セッションズ・ツアー」(The London Sessions Tour)を敢行し、2016年10月から12月にはマックスウェルとのジョイント・ツアー「キング・アンド・クイーン・オブ・ハーツ・ワールド・ツアー」(King and Queen of Hearts World Tour)で北米やヨーロッパを廻った。 アルバム『ザ・ロンドン・セッションズ』前後の客演としては、スモーキー・ロビンソンのアルバム『スモーキー&フレンズ』(Smokey & Friends)に参加した後、2015年にリック・ロスとコラボ客演したのを始め、ドラマ『Empire 成功の代償』の主演テレンス・ハワードとデュエットしたサウンドトラック曲を発表した。ちなみにこのドラマの1stシーズン(Empire (season 1))の第10話「告白」にはメアリーもアンジー役でゲスト出演している。また、ニーナ・シモン・トリビュートアルバム『ニーナ・リヴィジテッド』(Nina Revisited: A Tribute to Nina Simone)で「悲しき願い」(Don't Let Me Be Misunderstood) をカバーした。
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