2005年型(K5、K6)
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「スズキ・GSX-R1000」の記事における「2005年型(K5、K6)」の解説
2005年には、1,000 ccレースレギュレーション内でのさらなる出力増を主目的として2回目のフルモデルチェンジを受けた。エンジンはボアを1気筒あたり0.4 mm広げた73.4 mmとし、総排気量はほぼフルスケールの998.6 ccとなった。最高出力は178 PSに上昇し、乾燥重量166 kgという軽量な車体と相まって、パワーウエイトレシオはF1に匹敵する0.93 kg/PSを、あくまでカタログ数値上ではあるが達成した。前年登場のライバル各車がセンターアップマフラーを採用していた中で、R1000はオーソドックスな右出しマフラーを採用し続けた。スズキによれば、センターアップを採用しないことによりマスの集中化が図られ(マフラーという重量物をセンターアップより重心に近づける事ができる)、さらに軽量化にも有利とされた。また増大した出力に対応する為にバックトルクリミッターを採用した。 この2005年モデルでスズキはスーパーバイク世界選手権にワークス体制で参戦し、それまでドゥカティの独擅場であった(過去18回のうちメーカータイトル13回、ライダータイトル11回をそれぞれ獲得していた)本シリーズのタイトル奪取に成功した。 英の自動車専門誌であるAUTOCAR誌恒例の0-100-0 mphテストに飛び入り参加したGSX-R1000は、0-100 mph加速においてポルシェやランボルギーニに加え、ケーターハム、アリエルアトムなどの特殊スポーツカーをも含め、参加した全ての超高性能車を大差で破り「本気で加速する大型バイクには、最速のロードカーでさえ付いていくことは不可能だ」との評価を受けた。なお、テストライダーのニール・マッケンジーは圧倒的な勝利にもかかわらず、1速で155 km/hまでしか出ないことに不満をもらしたと記されている。(翌年号のテストにおいてレーシングフォーミュラーマシン(A1グランプリカー)に破られた。)
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