2章あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 14:07 UTC 版)
1934年、SS長官ヒムラーは「オカルト・パージ」を命じ、ドイツ国内のありとあらゆる秘密結社を叩き潰す。ナチ党は魔術遺産を独占し、逮捕された魔術師やオカルティストは拷問にかけられて知識を引き出された。大魔術師クリンゲン・メルゲルスハイムは「ヨス=トラゴンの仮面」を隠し、追跡を逃れ続け、拘束された後も黙秘を続ける。ヒムラーが業を煮やしているうちに、仮面の噂を聞きつけた副総統ヘスが動き出す。 1937年=昭和12年、日独伊三国防共協定の成立は、引き伸ばされていた。独ソ戦が迫っているのは明らかであったが、日本軍は「裏でヒトラーがスターリンと手を結ぼうとしている」という情報も入手し、矛盾に混乱する。ヒトラーの意図を探る密命を帯びて、神門帯刀中尉はベルリンに潜入する。 4月30日のワルプルギスの夜、ナチ党のパーティが開催され、神門も参席する。しかしヒムラーは既に神門の素性を暴いており、生殺与奪を握りつつ取引を持ち掛ける。曰く、工作員クララと共に「メルゲルスハイムを救出するふりをして、仮面の隠し場所を聞き出せ」。拒否できない神門であったが、「成功したら、ヒトラーの対ソ戦略を教えろ」と約束を取り付ける。だがヘスがヒムラーに先んじていたことで、事態は混沌化する。 SSと副総統による仮面の奪い合いを、拘束から解放された魔術師は高みから見物する。神門は、ヘスより先に仮面を手に入れることができなければ、ヒムラーに処刑されるであろう。一方のヘスは、魔術師が金庫にトラップを仕掛けているだろうことを予測しており、神門をスケープゴートにして仮面を見つけさせての横取りを目論む。 仮面をかぶったヘスは、何かを幻視して気を失う。メルゲルスハイムは仮面を残して姿を消す。ヒムラーは仮面を手に入れ、トゥーレの探索に熱意を燃やす。神門は目的の情報を入手し、日本に帰国する。
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