2度目の開発の再開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 16:02 UTC 版)
「Il-112 (航空機)」の記事における「2度目の開発の再開」の解説
2012年10月16日、ドミトリー・ロゴージン副首相は二国間の政府間委員会においてインドに共同生産を提案していると発言した。 2012年12月24日、ロシア国防省は供給の遅延と試験でいくつかの欠陥が明らかになったことを理由に、An-140の調達を中止した。これに関連し翌年1月10日にロシア空軍がIl-112の開発再開を検討していることが報じられた。 2013年6月24日、ロシアが新たに実施されるAn-26の後継機の選定において、An-140TとIl-112を検討していることが報じられた。同年6月26日には、イリューシン設計局が新しいターボプロップエンジンを確保するためにクリモフ設計局に対して技術仕様を送付したことも判明した。 2013年8月12日、イリューシンのゼネラル・デザイナーであるヴィクトル・リバノフは、航空機に関する作業が再開され、2018年までにロシアが2機を受領する予定であると述べ、開発の再開が確認された。同氏はこの決定はユーリ・ボリソフ第一副国防相によるもので、理由としてAn-140Tは胴体の直径を大きくする必要があるなど多くの変更が必要で、それは実質的に新しい航空機を開発するのに等しいということ、また部品の供給が途絶する危険性があるといったことが挙げられたことも明かした。 2014年12月23日、イリューシンはIl-112の開発契約を締結し、最初の試作機は2016年に完成、最初の量産機は2018年からの出荷を予定していることを明らかにした。翌年4月2日、イリューシンはtechnodynamicsとIl-112用の電源システムの開発のための契約を締結、同年6月11日にロシア国防省がIl-112の技術設計を承認した。 2015年7月30日、イリューシンはtechnodynamicsとIl-112のシャーシおよび油圧シリンダの開発のための契約を締結した。 2015年8月27日、VASOは最初のプロトタイプの生産を開始した。 2015年9月2日、ロシア軍によるテストが2019年より開始されることが明らかとなった。 2016年1月20日、アヴィアスタル-SPは最初の部品の生産を開始した。 2015年12月10日、VASOはIl-112製造のため13億ルーブル以上の費用をかけて設備をアップグレードすることを計画していることが報じられた。 2016年9月、ロシア副国防相のユーリ・ボリソフは生産契約に署名しようとしていると会議において発表し、UACはこの契約に基づきシリアル番号0103と0104の2機が2019年以降、開発作業に使用されるとした。 2016年7月、TsAGIの風洞においてフラッターモデルの第一段階の試験が実施された。 2016年12月、イリューシンのディレクター、ドミトリー・セヴェリェフは最初のバッチ2機を供給するための契約が2017年に署名されると発表。また初飛行は2017年7月より前に行われなければならないとした。 2017年1月28日、ロゴージン副首相はVASOを訪問した際に7月1日に飛行すると発言した。
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