2つの意味がある単語が原因のブロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 22:31 UTC 版)
「スカンソープ問題」の記事における「2つの意味がある単語が原因のブロック」の解説
2006年5月、英国マンチェスター出身のレイ・ケネディは、あるプランニングアプリケーションについて抗議するため地元議会に宛てて書いた電子メールが、建築物という意味でerection (勃起) という単語を使ったためにブロックされていたことに気付いた。 2004年10月、英国ノリッチ出身の教師が送信したディック・ウィッティントン (Dick Whittington) という無言劇の宣伝メールが校内のコンピューターにブロックされていたが、これはDickという、ペニスを意味することもある単語を使用したせいであった。 2003年2月、英国庶民院議員らは新しいスパムフィルターが自分たち宛の電子メールをブロックしていることに気付いた。討議中の性犯罪法案 (Sexual Offenses Bill) への言及を含む電子メールや、センサーシップに関する自由民主党員の諮問書に関連するメッセージの一部がブロックされた。 また、ウェールズ語で書かれた電子メールもブロックされたが、これはフィルターがウェールズ語を認識できなかったためである。 マグナクムラウデ (magna cum laude) を獲得した卒業生らの履歴書が、cumという単語を含んでいるためにスパムフィルターにブロックされていた。cumは (この用法の場合は) ラテン語で「~と」という意味だが、英語では精液を意味する俗語として使われることがある。 ウィニペグを拠点とするThe Beaver誌に関連する電子メールとウェブ検索がブロックされたことを受けて、出版元は89年間発行したことにちなんで誌名をCanada's Historyに変更した (訳注: beaverには女性器の意味もある)。 発行者のデボラ・モリソンは次のようにコメントした。「1920年当時、The Beaverは全く申し分のない名前でした。もう1つの意味は今に始まったことではありませんが、その両義性は、インターネットの発展と共に全く新しい困難をもたらし始めました。この名前は、我々の成長の妨げとなってしまったのです。」 ダドリーのある議員は、電子メールの中でブラックカントリーの料理であるファゴット (faggots) に言及したところ、議会のセキュリティソフトウェアに罵り言葉フラグを立てられた (訳注: faggotにはおかまの意味もある)。 2007年、英国鳥類保護協会で雄鶏 (cock (男根)) やカラ (tit (おっぱい))、鵜 (Shag (セックス)) やカツオドリ (Booby (おっぱい)) といった鳥類学用語がディスカッションフォーラムからブロックされた。 サウス・ヨークシャーにあるペニストン (Penistone) の住民。 サリーにあるライトウォーター (Lightwater) も、twat (訳注: cuntの類義語) が含まれているために、類似の被害を受けた。 クリザロー (Clitheroe、英国ランカシャー) の住民らは、町名に clitoris (陰核) の省略であるclitが含まれているため、度々迷惑を被ってきた。
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