2つの山脈とベッカー高原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/27 20:10 UTC 版)
「レバノンの地理」の記事における「2つの山脈とベッカー高原」の解説
2つの山脈(レバノン山脈とアンチレバノン山脈)が南北にあり、標高2,500m~3,000m級であることから、積雪を観測する。最高峰は北部のカーネット・アッサウダー山(Qurnet as Saudā')の3,088mである。「レバノン」とは、アラビア語で「白くなる」という意味で、レバノンの山々に雪が積もっている光景を指したものだと言われる。 レバノン山脈にはかつてレバノン杉が鬱蒼と繁っていたが、フェニキア人の船造りのために乱伐が進み、現在は僅かに保護区に守られた範囲のみとなってしまった。レバノンの象徴でもあるレバノン杉は、国旗のデザインに描かれており、レバノンは国家を挙げて植林を進めている。 2つの山脈の間にはベッカー高原が広がり、野菜や果樹が生産されている。高原からはリタニ川が南西へと流れ、マルジャユーン(Marjayoun)附近から西へと向きを変え、ティルス(ティール:Tyr、スール:Sur)北側で地中海へと注ぐ。沿岸部は地中海性気候で温暖である。
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