19代大統領選挙に惨敗、野党転落
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「自由韓国党」の記事における「19代大統領選挙に惨敗、野党転落」の解説
詳細は「2017年大韓民国大統領選挙」を参照 選挙戦は、ライバル・文在寅候補(共に民主党)有利のまま進み、旧セヌリ党の流れをくむ自由韓国党・正しい政党、それに、かつて共に民主党の反主流派だった議員が中心メンバーである国民の党を加えた3党が候補者の一本化に向けた交渉を行うも失敗に終わり、この動きに反旗を翻した正しい政党のメンバーのうち20人が離党し、古巣の自由韓国党に再合流を求め、自由韓国党は正しい政党を離党した13名の復党と懲戒処分を受けていた議員7名の処分解除を決定。 5月9日の投開票の結果、公認候補・洪準杓は2位となったものの、得票率は24.03%にとどまり、韓国大統領選挙史上、歴代の保守政党(自由党→民主共和党→民主正義党→民主自由党→ハンナラ党→セヌリ党→自由韓国党)の候補者として最低の結果となった(それまで最低だったのは1987年大統領選の盧泰愚の36.6%だった)。文在寅と洪準杓の得票差は557万0951票で、2007年大統領選での李明博と鄭東泳の531万7708票差を上回り、1位と2位の票差が歴代の韓国大統領選挙史上最大となる惨敗となった。 党の強固な地盤であった慶尚道地域でも、前身の歴代の保守政党が大統領選挙で一度も1位を逃したことがなかった蔚山市と、前身の民主自由党時代から一度も大統領選挙で1位を逃したことがなかった釜山市で文在寅に敗れ、慶尚南道でも巨済市、金海市、梁山市、昌原市城山区・義昌区・鎮海区で文在寅に敗北し、道全体でも得票数にして約1万票、得票率にしてわずか0.5ポイント差まで迫られた。釜山市・蔚山市・慶尚南道(旧慶尚南道、いわゆるPK地域)の得票の合計でも文在寅を下回り、民主自由党時代から一貫して1位を守ってきたPK地域の総得票でも敗北した。また、大邱市と慶尚北道(いわゆるTK地域)では1位の座を守ったものの、前回2012年の大統領選で朴槿恵が大邱・慶北で得た得票率は80%を超えたのに対し、洪準杓の得票率は50%を下回り、大統領選挙史上、党の前身である歴代の保守政党の候補者としてTK地域で最低の結果となった。 この敗戦により、自由韓国党はハンナラ党時代の2008年2月以来、9年間維持し続けた与党の座を明け渡す結果となった。 7月3日の党大会で洪準杓が党代表に選出された。 11月3日に洪準杓代表は「文在寅政権は自由韓国党に『朴槿恵政党』のレッテルを張り、保守勢力を滅ぼそうとしてる」と主張し、統一地方選にも備えるために朴槿恵前大統領を自由韓国党から除名したと発表した。これには党内の親朴派が反発している。 朴槿恵が除名されたことを受け、11月6日に金武星らが正しい政党を離党して復党した。 12月12日、5月の大統領選直前に正しい政党を離党して復党した金聖泰が院内代表に選出された。
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